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アンデッド ─undead─ 一部  作者: 秋暁秋季
第三体 擦れ違う、二人
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2

 なんとなく、お茶目という印象を持ったのは私だけだろうか……。キャラは濃い、絶対に……。其れだけは良く分かった……。

「どう?」

 塊が後ろ座りをして此方を見ていた。私と塊の距離は机一つ分程離れているため、正直少し話しにくい。そう思っていると塊が爪先で床を蹴り、距離を縮めて来てくれる。

「いや、あとがき通りの人だなーって」

「登録とかしないの?」

「どうしよ……」

 考え混んでいるとひょいっと塊に携帯を奪われる。そして指先で弾くような操作をしながら、あっさりと登録してしまう。

 ニックネームは“からくれない”。その文字を見て、私は息を呑む。まさか硝吸鎌の呼び名がそのまま使われるとは思わなかった。

 私が固まっている間にも塊は携帯を操作し、何かを書き込んでいるようだった。禄な事じゃないなら殴る事にしよう。

「『秋本先生、アニメ化凄い楽しみです!! 動く秋や八木氏、芽依姉さんが早くみたいです』……っとこんなんかな」

 すると思いの外、返答が早く来た。


 ──嬉しいぃぃぃぃぃぃぃいです(ToT) 美しき悪魔に声が、動きがつく!! 私も超絶正座待機です。そしてこの際に声優さんに手書きファンレターを渡したいと思ってます(*・ω・)ノ 受け取ってくれるといいなぁ(*´∀`)


 塊の方を見るとにぃっと口角を上げて笑っていた。チェシャ猫のような、何処か人を馬鹿にしたような笑み。内心苛立ちを覚えたが、それでも秋本先生のファンなので嬉しい……。

「喜んでる」

「当たり前じゃん。ファンなのだから」

 新刊が出たら書店に走り、内容に目を向ける。ジャンルは多岐に渡る為、毎回どんなものがベースになっているか気になるし。

 嫌な訳がない。憧れの人から返答が来るなんて。

 私は俯いて喜びを甘受した。恥ずかしくて見せたくない為に顔を逸らす。一人勝手に赤くなっていると、頬に棒のような感触が当たった。塊が人差し指で私の頬をつついていたのだ。しかし……若干力が強く、少し痛い。

「塊、痛い……」

「おっと。ごめんね」 

 慌てて手を離して大袈裟に仰け反る。リアクションが一々デカい。其処までする必要は無いのに。

 溜め息を一つつき、窓の外を見る。夕暮れと夜の境目で、空が橙から紺碧に変わろうとしていた。夕食の準備をせねば。

~数年後の告知~

新感覚コメディーを考え中ですヾ(^^ )

(ネタ出せるときに出し切る。がポリシーです)


親友のカップリングを至上とし、それを邪魔立てする者は容赦なく地獄に落とすっ!!


そんな主人公と親友の兄(シスコン。この設定多いな……)のバトル(?)親愛ハートフルストーリー(?)。


需要はあるのか……?


それはそうと、紅葉、あんたは本当に秋本理子のファンなのかい?

(前回スッゴい毒を吐いてたよね?)

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