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アンデッド ─undead─ 一部  作者: 秋暁秋季
第二体 ミエザルメ
103/178

1 異国の路地裏

 小説を呼んでいる。岩悪の劇場版のものだ。それに私達が相棒としている聖遺物のようなキャラクターが存在するのだが、この子達を見ていると硝吸鎌の事を思い出した。

 今日も含める事となると二日程会っていない。気が立っていないか少し心配に思えてくる。

「…………」

 ……間違いなく、暴れている。シスターに仕える眷属達の死亡回数が百は越えている……。

 携帯を見る。メールは届いてないし、連絡も来ていない。けれでも『来るな』と言われた訳でもない。

 此処で少し考えて、私はパジャマを脱ぐ事にした。適当に脱ぎ散らかし、適当なものを選び、ベッドに投げつける。

 適当に着替え、居間に出ると塊が首を傾けてきた。

「お出かけ?」

「うん、ちょっと」

「そう、いってらっしゃい」

 財布と必要最低限の物を持ち、少しだけ足を早める。スニーカーを履きながら後ろを振り返り、出来るだけ大きな声で『鍵、閉めといて』と伝える。

 それから早々と飛び出して行った。

 見慣れた通りをふらふらと歩く。何時もと変わらない道のり、何時もと変わらない景色。その筈が何時もと違う路地裏を発見した。

 路地裏なんて何処にでもあるだろうと思われるかもしれないが、赤煉が敷き詰められてよく整備されていた。まるで異国への抜け道のように。

 そして私は好奇心に負け、その通りを歩く事になった。『どうしてか?』と聞かれても応えられない。ただ、何となく。何時もなら面倒事を考えて実行には決して移さないのに、些か不思議である。

 道は思っていたより入り組んでいた。分かれ道が多く、似たような空間が広がっている。このままでは迷子になってしまうのではないか…………。そう思いながら歩いていると、突然道が開けて広場のような所に出た。

 都会とは思えない、本当に異国のようで綺麗な場所だった。

 此処で私の気持ちは満足した。満足したので帰りたい。というか硝吸鎌に会いに行かなければ。

 戻る為、来た道を引き返す。しかしまたも別れ道が錯乱させる。好奇心は身を滅ぼすとはこの事。息を切らせながら、漸く辿り着いた所は何処かの屋敷。

次回、short assortに出てきたあの人が出ます!!

(ゲーテとカルペ・ノクテムの二人だなぁ……。)

パパさんの名前出て来たっけ……。

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