表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生しましたが、恋をするつもりはありません! 〜私はただ平穏に生きたいだけなのに……なんで私に構うんですか?!〜  作者: 空雨 依里


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/34

4 気づいたこと

 あれぇ? 自分、天才かも……。よくぞ気づいた!

 どこかで、誰かが言ってそうなセリフを言いつつ、別の道となる選択肢を考える。


 リオが誰かと結ばれたから、銀色の髪に変わったってことは、魔力が分担されたことにならないかな?


 なら、このままいじめられるよりも、良い方向で立場を強くしたほうがいいに決まっているはずだ!


 魔力を分担させる方法か……学園にあるかな?


 確か、リオは魔力が強すぎて、学園で上位魔術を簡単に使えたことで、『悪魔と契約したに違いない』って言われた。


 まあ、髪色がこの世界になかったらそう考えちゃうかもしれないけど、流石に十代の子に言うのは酷じゃないの?


(なんで、上位魔術でもこの子の魔力を減らして、一瞬でも銀髪にしないのよっ!! 一瞬でいいから銀髪になれば、いじめられなくなるのに!!!)


 って思わず本を読みながら、心の中で文句を言ったものだ。


 リオのダークブラウンの髪を見ながら考える。


 ついさっきまでいた世界だったはずなのに、もう懐かしく思ってきた。

 自分を心配してくれる親はもう交通事故でなくなったから、なにか、絶対に! ていう心残りはないけれど……


 あれ? 小説には書かれていなかったけれど、この通り、リオはお母さんに似ていない。

 この髪色はこの世界に存在しないのなら、リオのお父さんの由来ってわけでもなさそう。


 ──リオのお母さんが不倫したと世間に言われていないのかな?

 そんな疑問が生まれ、思わず聞いてしまった。


「お母様、私を産んだ時、不倫って疑われなかったの?」


 でも、すぐ後悔することになった。

 リオのお母さんはキョトンとした顔で私を見た。


 今のは聞いちゃダメなやつだった……。


 慌てて、取り消そうと口を開ける。

 その前にリオのお母さんはにこっと笑って、答えてくれた。

 優しい、優しい表情で。


(あ、リオのお母さんは本当にリオのことを愛しているんだ……)

 聞かなくてもわかった。リオのお母さんがリオがなんて言われようと、大切に想っていることを。


「今日のリオは変ね。ふふ。もちろん疑われたわ。でも、魔法で検査をしたの。そしたらね、正真正銘の我が子よ。誰がなんと言おうと私の大切な子供よ」


(一緒にリオは強大な魔力を持っていますってなんで出なかったのだろう……)


 そんな疑問が浮かんだが、このことを話すリオのお母さんは、本当に幸せそうだった。

 赤の他人である私にも伝わってのだ。リオ本人もわかっていたに違いない。


 ……だから、自分の身に起きていることを話さなかった。いや、話せなかった。

 話せば、お母さんが助けようとするのをわかっていたから、巻き込みたくなかった……


(ごめんなさい。あなたの子供の中に入っているのは、別人なの……。でも、どうやって体を返せばいいかはわからないけど、私が入っている間はリオのためによりよくしていくから)


 やっぱり、リオのためにもリオの家族にも早く幸せになってほしい。

 そんな決意がますます私の中で燃えていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ