表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/24

授業中

お待たせしましたm(_ _)m

 セリーヌ先生が教室から出た後、授業はさっきの出来事が夢かのように真面目に進んだ。

 かと言って集中して授業に集中したのかというと、それも違うのだった。


(え? どうしよう、どうしよう〜〜っ! なんか大事みたいになっちゃったんですけどっ!?)


 別に、少しリオをいじめてくる先生を懲らしめようと思っただけだが、こんなことになるとは微塵も思っていないかった。


「じ、じゃあ、今から小テストをやります」


 セリーヌ様が来てから、態度が変わっていた先生の声によって、我に返る。


(やば……まったく授業聞いてなかった……。そ、そろばんは出ないよね?)


 焦りが押し寄せてくる中、テスト用紙はだんだんと近づいて来る。

 やがて目の前まで来て、もう断念してやるしかない、そう決めてテストの問題をざっと見通した。


(よ、よかった〜 そろばんの使い方とかは聞かれてない)


 それなら自分にも出来る。そう、ペンと手に取った。



◇◇◇◇◇◇



「こ、今回のテストの満点者を発表する。……──、リオ・エラディア」

「「「!!?」」」


 みんなの息を飲む音がして、私の方を一斉に見た。


(!? またやらかした? わざと間違えた方がよかった?)


 そんなよく分からない疑問が浮上する。その中に、そねむ視線があることに私は気づくことはなかった。


「い、以上だ。み、みんなもがんばるように」


 ──キーンコーンカンコーン


 授業の終わりを知らせるチャイがちょうどなった。

 号令をした後、気まずい雰囲気になった教室から、すすすと私は逃げるように教室から出た。


 早く、あまり周りを見ないようにしながら、今度こそ迷子にならないように道を覚えながら歩く。


 冷静な表情を取り付けながら、心の中で叫ぶ。


 うわあああ。もうだめだぁ……

 人格変わったって疑うくらい、やらかした気がするっ……

 もう教室に行けない……


 ──気まず過ぎたせいか、セリーヌ先生の『迎え』のことをすっかり頭の中から抜けてしまったのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ