授業中
お待たせしましたm(_ _)m
セリーヌ先生が教室から出た後、授業はさっきの出来事が夢かのように真面目に進んだ。
かと言って集中して授業に集中したのかというと、それも違うのだった。
(え? どうしよう、どうしよう〜〜っ! なんか大事みたいになっちゃったんですけどっ!?)
別に、少しリオをいじめてくる先生を懲らしめようと思っただけだが、こんなことになるとは微塵も思っていないかった。
「じ、じゃあ、今から小テストをやります」
セリーヌ様が来てから、態度が変わっていた先生の声によって、我に返る。
(やば……まったく授業聞いてなかった……。そ、そろばんは出ないよね?)
焦りが押し寄せてくる中、テスト用紙はだんだんと近づいて来る。
やがて目の前まで来て、もう断念してやるしかない、そう決めてテストの問題をざっと見通した。
(よ、よかった〜 そろばんの使い方とかは聞かれてない)
それなら自分にも出来る。そう、ペンと手に取った。
◇◇◇◇◇◇
「こ、今回のテストの満点者を発表する。……──、リオ・エラディア」
「「「!!?」」」
みんなの息を飲む音がして、私の方を一斉に見た。
(!? またやらかした? わざと間違えた方がよかった?)
そんなよく分からない疑問が浮上する。その中に、嫉む視線があることに私は気づくことはなかった。
「い、以上だ。み、みんなもがんばるように」
──キーンコーンカンコーン
授業の終わりを知らせるチャイがちょうどなった。
号令をした後、気まずい雰囲気になった教室から、すすすと私は逃げるように教室から出た。
早く、あまり周りを見ないようにしながら、今度こそ迷子にならないように道を覚えながら歩く。
冷静な表情を取り付けながら、心の中で叫ぶ。
うわあああ。もうだめだぁ……
人格変わったって疑うくらい、やらかした気がするっ……
もう教室に行けない……
──気まず過ぎたせいか、セリーヌ先生の『迎え』のことをすっかり頭の中から抜けてしまったのだった。




