表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/24

偉い人?

 それも一瞬のことで、セリーヌ様は面白いものを見るような表情に変わる。


(え??)


 なぜそんな表情をされるのかが全くわからず、思わず困惑する。


(なんで??)


 理由を考えていると、セリーヌ様の言葉によって、その思考が中断された。


「リオ嬢、授業後に私の方から迎えに行きます」

「え!?」


(何かやらかした⋯⋯? え? 先生に呼ばれるなんて、何かやったに違いないよね? え?)


「は? リオがセリーヌ様に呼ばれた?」

「セリーヌ様が自らご指名を⋯⋯?」


 あれ? まさか目立っている……?


(このみんなの反応はなんかやらかしている時の、だよね?)


 つ、詰んだ? これ、断るとして、もっと目立つ気がするんですけど⋯⋯。


 もしかして、フラグ立った? でも、女の先生、だから⋯⋯ギリ大丈夫、かな?


「承知しました⋯⋯」


 そう返事すると、セリーヌ先生は、ふわりと優しく笑った。


 満足したような表情を浮かべたセリーヌ先生は、さっき授業をしていた先生を振り返ると、その表情は見間違えなんじゃないかと思うくらい、瞬く間に消えた。


「急に授業にお邪魔して申し訳ない」

「い、いいえ。そんなことは……」


 やはり、さっきも思ったことだけど、セリーヌ先生は、偉い人みたいだ。


 偉そうに威厳を振る舞っていた先生も、セリーヌ先生の前ではオドオドしている。


(そんな先生に呼ばれるってことは、なんかやらかしてるよね??? どうしよう……大事になちゃったってこと!?)


 リオのお母さんに迷惑だけは……


 と祈っていると、セリーヌ先生は


「今後は、ちゃんとした授業を期待していますね」


 と、有無を言わせないような、さっきと違う笑みを浮かべていた。


 まるで、牽制のようだ。いや、“ようだ”じゃなくて、牽制か。


 そう思いながら、先生が蒼白な顔で「はい……すみませんでした……」と答えるのを聞いたのだった──。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ