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リオの努力

(見間違えだよね!? 見間違いだったよね?! 私が幻覚を見たに違いない! うん! きっとそうだ! だって、流石に初日で、まだ朝なのに! また問題があるとかないはずだもんね! うん)


 そして、もう一度手をドアにかざして、教室内を見た。


「──……大事なものだったのよっ!!」

「申し訳、ございません…」


(うわぁ、見間違えじゃなかったよぉ。問題に遭遇する倍率多くない? 授業も、というか、ホームルームさえ始まってないんですけど?!)


 不満を抱いていると、「謝れば済むと思っているわけ!?」とつり目の子が手を振り上げたのを見た。


(危ない!)


 気づけば、足が駆け出していて、バシッ! という音と共に頬がジーンと痛む。


「あなた、リオ!?」


 つり目の子はびっくりしたように、目を見開いた。

 周りの公衆もざわつく。


「なんでリオが?」

「何を要求されるんだ?」

「学園に来たって噂は本当だったのか」


(聞こえてるんですけど!? 助けるのもだめなわけ? じゃあ、あんた達が助けなさいよ!)


 そんな考えを頭から追い払う。

 ざわつきを無視して、つり目の子と向き合った。


「花瓶を割ったこの子は確かに悪いけど、暴力はだめよ」

「なっ……」


 会話をしながら、時間を戻す魔法を知らないか、頭の中で考えてみる。

すると、まるで自分が学んだかのように──誰かの手が導くように──すらすらと、欲しい魔法が浮かんだ。

 どんな大きさのものまではこれ、これ以上はこれを使う。そして、使われる魔力の量も、なぜか分かる。


 自分はまだ魔法を見たことがなければ、使ったこともない。これがリオの知識だと理解するのに、時間はかからなかった。


(リオ……あなた、どれだけ努力したの……? こんなふうに知識を定着させるなんて、普通は無理よ……)



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