【プロットタイプ】そこは生真面目に
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
体質的な問題もあって、『適当に付き合う』とか『ノリで付き合う』ってのが苦手です。
あらゆるものに対して矛盾を伴うのが鏡花である。自己肯定感が低い様で高い。奔放な様でいて堅実。本能的でありながら理性的。精神が天秤の様に移ろう故に、相対するときには今の鏡花の精神状態、状況を確認する必要がある。
――え? ダメ人間だと思ってるよ? 玩具や道具にかならないって。でも其れが何? 玩具じゃいけない? 道具じゃいけない?
だから慰めとか要らないよ。私が欲しいのは今の私の言葉を全肯定する言葉。『そんな事ないよ〜』なんて猫なで声の否定とか、一切求めてないから。
そんな事を気怠い、『虫ケラうるせぇ』という死んだ目で言える女である。やはり俺の中では繊細で図太い、二面性だけで生きている。そこが気に入っている。
そんな彼奴が今、テレビを陣取ってアニメを見ていた。内容は今をトキメク恋愛。青春を絵に描いた様な物語だった。
――えー気がある子、いっぱい居たじゃん。付き合っちゃえよ〜。
その時、ピクっと眉が動いた。けれども特段強く否定することは無く、虚空を見詰める目で眺めている。
鏡花は非常に気が多い。男女問わず美人が好きだと公言して憚らないし、賞賛を惜しまない、俺と結婚したが、他にも想い人居ることを知っている。
だがら人間特有の『同族嫌悪』なのかと思った。意外とあれは、普通に嫌悪するよりも、自分と似ている分、憎悪が膨れ上がるから。
「彼女」
「ん?」
「嫌いなのか?」
「んー……。価値観が合わないかなとは思ったけど、欲に率直な子は嫌いじゃないよ。あまり嘘付かないからね」
俺がエンディングに流れる彼女を指差すと、鏡花は少し考える様な素振りを見せてそう答えた。過度に拒絶せず、否定せず。それは俺が興味を持ったと判断したからなのかも知れない。
「ただ自分から積極的に仕掛けて、ノリで付き合うって言うのがあんまりよく分からない。相手から言われたら、瑠衣たんにしたように『好きな気持ち』を増大させるけど、そうじゃないからさ。
……そもそも思い違いで言い寄られるの、相手は嫌だろうし。……気持ちって複雑だから、そんな簡単に片付けたくない」
自己肯定感の低さと、心から演技をし続ける此奴らしい言葉だった。
「お前極度の面食いで、気が多いだろ?」
「あぁ、美人? 付き合いたいとは別の話だよ。瑠衣たんの人形愛と似てる。鑑賞したい」
別なのか。此奴にとって。面白い事が聞けたので、早速話にするとしよう。
何度目か分からない私の話。
まぁ、つまらない話ですよ。聞き流して下さい。
ある意味メンヘラなんでね。
毎日ずっと連絡取り合うのが非常にしんどい。
蛙化現象(好きと言われると冷めるという事)起こす。
というのも、あんまり恋人作りたくない、結婚したくない理由の一つではあります。
それ以上に来るのが接触恐怖症。
触られるのが本当に駄目。
知らない人でも、友人でも、家族でも。
表には出さないだけで、凄くゾワゾワする。
友人にされるよりも、蛙化現象起こして、いない時に掻き毟っちゃう。
例外のない接触恐怖症。
でも恋人同士になったら、当たり前にスキンシップするじゃないですか。それ以上の事も。
『そう言った事』をさせてあげられない。
されたら多分吐いちゃう。カッターとか持ち込んじゃうかな。
それはとても、相手にとって傷付ける行為だし、失礼だとは思ってます。
だからいいかなって。
互いに利にならない関係になってしまうから。
傷付き合うのが、良い関係なんて欠片も思えない。
だから恋愛体質の人の気持ちが全く分からない。
ノリで付き合って、とりあえず付き合って、というのが、本当に出来ない。
なんで付き合うんだろ。そこまで本気で好きでもないのに。心の隙間を埋めたいからかな。
それは美人が大好きな事と一線を期す事なんです。
美人眺めるもの、賞賛を贈るもの、触れる触れられるの関係はまた違う。
だからそこは真面目に。というタイトル。
最初は瑠衣から持ち掛けられて、『好き』を増大させたけど、今は真面目に好きだよ。
という話。
だから鏡花は浮気はしませんよ。