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ジョニーの詩

『あの日』の広島と長崎に思いをはせて『今日』を生きる僕

挿絵(By みてみん)


夏のある日


朝食を済ませてカバンと弁当を持ち

『いってきます』と家を出て職場へ向かう


家を出てふと足を止めると

セミ達がそこら中から大合唱している


空にはわたあめのような雲がモクモクと浮かび

空はキレイな青色だ


『あの日』の広島と長崎も

こんな朝だったのだろうか?


今から70年以上も前


1945年

8月6日と8月9日


『あの日』、広島と長崎に居た人達も

今日の僕と同じような朝を過ごしたのだろうか


まだ寝ぼけた頭で布団から出て、


顔を洗って家族に『おはよう』と言って


朝ごはんを食べて職場や友達の家に出かけて………


まさかその日に

空から街を一つ消し飛ばせる爆弾が落ちてくるなんて

思いもしないで………


2023年の今


世界中の何十という国には

『あの日』広島と長崎に落とされたのと同じか、それ以上の威力がある爆弾が

何十個も存在している


そしてその爆弾達は

その国の一番エライ人がボタンを押すだけで

世界のどこかに向かって飛んでいく


そして

何も知らない人々を

消し炭にして

灰にする


人生なんて何がどうなるか

神様にしか分からない


『あの日』広島と長崎に居た人達も


そして『今日』の僕も


『今日』何が起きるのか

『今日』起きる事で自分がどうなるのか


分からないし考えもしない


何が起きるか分からない人生


とりあえず、悔いの無いように『今』を過ごそう


例え今日、世界が滅ぶとしても

それはその時になってから考えよう


今はとりあえず

職場に遅刻しない事だけを祈ろう

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