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少年少女「奇行文」  作者: 結城紅葉
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序章

ある「存在」の始まりと終わりの物語。

生と死、善と悪、平和と戦争。

人はなぜ死に、なぜ争うのかを考えつつ、書いていきます。

知り合いには、新しい神話、クトゥルフ神話のようと言われました。恐縮です。

オカルト、神話、ミステリー、歴史に興味のある方などなど読んでくださると幸いです。

よろしくお願いします。

今から約2億から5億年前後2000人類と呼ばれる人間が住んでいた。

我々はガイアと交流ができ、ガイアも我々を信じてくれていた。無論その他の動物たちとも共生していた。

しかし、平穏と言うものは突然終わりを迎える。

ある日、隕石が落ちてきた。

だが、それはただの隕石ではなかった。その中には、後に『移民』と呼ばれる生物が何体か生きていた。

ガイアは懐の広い方だ。

我々は反対したが、ガイアは彼らを受け入れた。

彼らと私たちの姿と全く異なっていた。

我々に肉体はない。言わば、霊体というやつだ。他の動物と協力する時以外は形を成さない。ガイアと交流することによって、何も食べずとも、何も飲まずとも存在できた。我々には、生も死もなかった。

一方、その移民は2つの頭を持ち、4本の腕を持ち、4本の脚を持っていた。もっと想像しやすく言うと今の人間が背中合わせで引っ付いているようだった。

その移民は、我々や動植物の居場所を奪っていった。形を成した姿でもその侵略を止めることは難しかった。

脅威を少しでも削るため我々は、その移民を無理やり2つに引き裂いた。これが、雌雄が別れた始まりであり、後の『人間』である。


我々も生き残る為に、2つの選択を強いられた。

一つ、雌の人間の中に入り、子どもの体を乗っ取ることで『人間になりすます』こと。

二つ、ガイアとの交流を絶ち、名を得ることによって個人として存在すること。


人間は、前者を『聖人』、後者を『神』と呼ぶようになっていった。


数千年が経った頃、人間はこの世界を自分たちの為だけに存在していると勘違いするようになった。

故に我々は、彼らを分断するか、洗い流すことにした。

人間の神話で言うところの、バベルの塔とノアの方舟である。


さて、話が長くなった。

今から始めるのは、かつてノーアハと呼ばれた、方舟を作りし魂の、

そう、これは彼、若しくは彼女の物語だ。

読んでいただきありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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