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最強聖女!チート御一行のダンジョン生活★  作者: 茄子
第一章 いざ異世界へ
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お風呂タイム

 スライムを倒し続けていますが、ネーロのような特殊変異種にこの日は会うことは出来ませんでした。

 確かに、そう簡単に特殊変異種が居たらこまってしまいますわよね。

 そう考えると、わたくしはやはり幸運なのでしょうか? 初日に眷属を得ることができるなんて、そう簡単に起きる事ではありませんわよね。

 スレッドを確認しても、特殊変異種のことも、眷属の事も全く書き込まれておりませんでしたので、やはりネーロが特別なのでしょう。

 本当に、一人でダンジョン攻略をしろと言われた時はどうなるかと思いましたが、こうなってしまえば本当に一人でよかったと思えてなりませんわね。

 まあ、神様曰くあの禁書にドロップ品や武器を吸収させ続ければ眷属が誕生するという事ですし、もう一人眷属が誕生するという事ですわよね。

 いつになるのかはわかりませんけれども。

 武器を食わせるというのは、万屋で購入した武器を食わせても良いのですが、鍛冶という物で作りだした武器を食わせた方が効率が良いとありました。

 鍛冶というのは拠点に専用の道具を用意して行うものなのですが、防具を作ったり武器を作ったりすることができるようです。

 鍛冶に関しては今のところさして興味がないので、実際に鍛冶を行った方から購入するという形で得た方が効率がよさそうですわよね。

 鍛冶を始める方が出るのがいつ頃になるのかはわかりませんが、基本的な鍛冶の道具はそこまで高い物ではありませんので、意外と早く鍛冶を専門にする方も出てくるかもしれません。

 なんと言っても、鍛冶をして武器や防具を作るだけでも経験値はたまっていくそうですからね、ダンジョンに出ずに経験値を貯めたいと考える方や、稼ぎたいと考える方はいるかもしれません。

 わたくしが鍛冶にいまいち興味を示せないのは、もうすでに自分の手に馴染んでいる武器や防具があるからだと思いますが、アクセサリーなどを作るのには確かに多少興味があるかもしれません。

 けれども、やはり作るよりは買うという方が性に合っておりますので、購入の方で検討することに致しましょう。

 幸い所持金は豊富にありますし、モンスターを倒してもまだ微量ですが所持金も増えるようですしね。

 皆様はモンスターを狩って得た所持金とドロップ品を売って得た所持金で生活をどうにかしなければと嘆いているようですが、これはあれですわね、初期費用に余裕がない人って大変ですわね。

 わたくし以外にも、アイテムボックスという魔法を使える世界の方もいらっしゃって、その方々は不用品を売ったり初期から防具や武器があったりするそうです。

 流石にわたくしのように家財一式そろえているという方はいらっしゃいませんし、わたくし程初期費用がある方もいらっしゃいませんけれどもね。

 ともあれ、聖女としてのお勤めをしていたころの習慣で、わたくしは睡眠時間が一日三時間程度なので、それと食事を作る時間、お風呂に入る時間などを除けば基本的にはモンスター狩りに時間を費やせるという事になります。

 えっと、こういうのを何というのでしたかしら、ゲーム廃人でしたか?

 異世界の言葉に当てはめるとこう言うものになるのだと思いますが、どうなのでしょうね、そこまで必死にモンスターを狩るつもりもないのですよね。

 お茶の時間は欠かせませんし、スレッドを眺める時間だって欲しいですし、あまり狩りにばかり集中するわけにはいかないのです。

 そんな事を考えながら、夜中の十二時まで狩りを続けてから、拠点に戻りお風呂に入りました。

 ネーロの性別はわかりませんが、狩りで汚れていると思いますので一緒に入って洗うことに致しました。

 一瞬、お湯をかけたら溶けるのでは? と思いましたが、ポトフも問題なく食べておりましたし大丈夫だと判断いたしました。

 ネーロもお風呂に関しては気に入ったようで、浴槽の縁につかまってぷかぷかと浮いております。

 本日はラベンダーの入浴剤を入れておりまして、心が安らぐような気分になります。

 この世界、モンスターと戦うためにあるはずなのですが、どうも余分、といったらおかしいのですが、戦い以外の物も充実しているのですよね。

 その部分は神様の趣味なのでしょうか?

 召喚された勇者が少しでも心地よく生活できるように配慮しているとか?

 うーん、わかりませんわね。

 ともあれ、万屋で買ったボディーソープやシャンプー、コンディショナーにトリートメント、お風呂上がりのボディークリーム、化粧品や乳液など初期に揃えなければいけない物はそれなりにありまして後から買い足すという事もあって午前中は大変でしたのよね。

 お風呂から上がって身支度が済んだら、本日はゆっくりと眠ることに致しましょう。

 多少寝坊しても怒るような人はいませんし、そもそも、よくよく考えれば朝の四時に起きて祈祷から始まる毎日を送っていたのって、実はすさまじい生活だったのではないでしょうか?

 わたくしは物心ついた時からそのような生活でしたので慣れておりますけれども、友人の令嬢などは日が昇ってしばらくしてからようやく起きることが殆どで、何か特別な事がない限り日が昇るか上らないかのような時間には起きないと言われてしまいました。

 聖女というのは、その権力に伴ってやるべきことが多々ありますので仕方がないとはいえ、過酷な生活を送っておりましたのね。

 まあ、朝の祈祷と夜の祈祷を除けば、他の令嬢とさして変わらない日常を過ごしていたと思いますけれどもね。

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