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火神

作者: すみ いちろ

業火


ともに救い出せ


地獄の炎


ともに浴びる


奈落の底の地獄の釜


魂叫ぶ


阿鼻叫喚


それでも救う


それでも救う


一心不乱


罪など無い


罪など無い


焼かれた瞬間に


もう償われている


奈落の黒炎


業というものの深さよ


今を生きる諸行だけでは見通せぬ


現世の罪は過去世の業


あるいは


深き恨みか呪縛か


怨怨


延々


炎炎たるもの


ともに焼かれようぞ


我もともに


骨の一片残らずとも


全霊を持ちて引き上げる


漆黒の闇夜に遥か天を突く


無縁に(ゆかり)をもたらす赫炎(せきえん)


赤き炎




炎天に呼び覚ます我がともの想い


ここに震えよ


ここに震えよ


涙など


まだ足りぬ


闇夜より生まれし黒炎


炎よ


赤く照らし出せ


胡蝶炎舞の光が舞うが如く


黒天の夜をどこまでも限りなく


赤く


赤く


赤く


照らせ


燃えろ


白でもない光でもない情を持ちし赤き炎


赫炎よ


その者の心を燃やせ


闇夜に常世


常あらん


不変の炎


今ここに


暗黒 炎


漆黒 炎


暗闇 炎


闇夜 炎


黒天 炎




黒炎


赫炎


闇夜に黒炎


立ち昇る赫炎


火龍炎舞


火の鳥炎舞


絡み合う炎


口にくわえたる赤き炎


そなたの悲しみ涙した生まれゆく願い


夜空に昇る


火龍が鳴く


火の鳥が鳴く


闇夜を燃やす黒炎の炎


生まれた赤き炎


どこまでも来世の魂たち燃やし尽くす


ともに天へ


ともに未来へ


炎まといて火の鳥が鳴く


火の神と崇め奉る




















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― 新着の感想 ―
[良い点] 寒い季節なので、黒焦げになるくらいの業火の詩、いっそのことありがたいです。地獄の底から不敵に笑う火神の姿が見えるようですね。
[一言] ……即興とはいかなんだ 憎しみの  酷怨我が身 八忌憑くす 灰の埋み火 何故か   惇く棄得ぬは 誰が為に  曽なる心 灯す丹芯 憂病みに  怨呪連墓無く 苦散るとも 世果てに照…
[良い点] 最近忙しそうだけど、ランキング見れてるかな? 一位だよ。 おめでとうございま〜す(*´∇`*)/
2021/05/22 13:00 退会済み
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