極めて個人的な話
努力は必ず報われる
夢は必ず叶う
失敗してもそれは糧になるし
あきらめないで全力で居れば
きっと道は切り開ける
耳にするだけで反吐が出てくる言葉たち
だけど僕は
未だにそれを
真実であって欲しいと
心の片隅で願っているから
僕は僕を否定しないといけなくなる
こうして僕が苦しいのは
繋いできた今日までを
無駄だとなじるのは
僕がこれまでずっと
口だけで逃げ回ってきたから
本気でなんていなかったから
世界から掃き出されたあの日から
転がり落ちていく間
底からずっと見上げていた間
こんな自分でも
生きていて良い場所があるはずだって
探して 求めて 手を伸ばしてきた
お前なんかには無理だって嘲笑の的になって
誰にも信じてもらえなくて
それでも
ここからの声だからこそ
伝えられる 支えになれる
言葉が叫べるはずだって
追いかけること
ずっと続けてきた
結果を出せず
時間ばかりをかけて
ついに無理だと悟って
膝を折り
倒れ込んで
そのまま起き上がれなくなった
自分にとってどん底だった日々を
運良く越えて 尚 捨てきれないでいる
この思いも全部
僕の口から出た
出任せであって嘘であって
いい訳であって
手を抜いていたから
僕は今でも
こんなに息苦しい毎日の中に
いるんでしょう?
努力がすべて報われるが
正しいのなら
僕の過ごしてきた日々こそが
過ちだったのだと
証明になるんでしょう?
分かってる
こんなの他の人は関係ない
どうでもいい話
極めて個人的な話
それでも
ふざけるな
終わらせない
このまま
過ちだったと
言われたまま
思ったまま
終わらせたくなんてない
終わらせる訳にはいかない