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整理


かくして、現実世界と同じ場所、同じ部屋がちゃんとあった。

部屋の間取りも同じで、7畳半の1K。

ただし、家具などは自分の物ではなく、冷蔵庫、電子レンジ、勉強机、ベッドがあるだけだ。たぶん、ゲームの仕様なんだろう。

コンセントにはスマホの充電器が繋がれていた。


実は、この部屋の鍵も最初はなかったのだ。

けれど不思議なことに、この部屋の前に着いた途端、ズボンにいつも使っているキーケースが下がっており、部屋の鍵がついたいたのだ。


どうやら、生活する上で必要な最低限のものに関しては、状況によって勝手に出現するらしい。

素晴らしいな。


俺はとりあえず、何があるかわからないので、念の為にスマホを充電しておく。

買ってきたおにぎりをそのまま頬張りながら、これまでのことなどを整理する。


このゲームの〝答え〟となる人物は、自分と何らかの関わりのある人物が選ばれる。これは決まっていること、ルールだ。だからあの女性は俺の知り合い、もしくは多少なりとも関係のある人物ということになる。


次に、場所と日時。

あの病院のことは知っているが、俺自身大学に入ってから行ったことは1度もない。それに日付だ。2年前の正月といえば、実家に帰っていたけれど.....関係がありそうなことは無かったように思う。


考えているうちに、おにぎりは全て胃の中へ。最後にお茶を飲んで一息。

充電したままのスマホをもう一度操作してみる。友人や家族などに連絡出来たりしないものだろうか。


と、まるで俺の考えを読んだかのように、LINEのアイコンがホーム画面に入っていた。先程までは、綺麗に何も無い画面だった。


これ幸い。さっそくLINEを開いてみる。友達の欄に、一緒にゲームに参加している友人の名前があった。が、それだけだった。

友人が何かのキーになるのか、ただゲームに参加しているからおまけで出てきたのか.....連絡しないてはない。



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