第6話 俺の勘違い
俺は家に帰ってベットでゴロゴロしながら考えた。
んーなんか忘れてるような、、、
あ!!
くそ葵のやつはぐらかしやがった!
今頃になって気づいた。
そんなことを考えていたら
「宙空〜ご飯!!」
と母親の声が聞こえてきた。
今日はハンバーグらしい。
柚月の大好物だ。
俺がリビングに降りると柚月はもう席に座っていた。
母さんとワクワクしながら楽しそうに話していた。
柚月は家で全く口を開かない訳ではない。
ただ俺の存在がなかったかのように無視をする。
「お母さん早く早く!!お腹すいた!」
いつもは柚月の言うことなんか気にしないのに
今日はとても気になった。
無邪気に喜んでいる柚月の姿が可愛いと思った。
「宙空、冷めるわよハンバーグ」
「ああ、ごめんなさい。いただきます」
この時俺は柚月に見惚れていたのか食が進むのが
遅かった。
柚月は食べ終わると
「ごちそうさま!美味しかった!!」
といいヘッドホンを付け直して自室へと戻っていった。
「あんたらいつまで喧嘩してるのよ。もう一年よ?」
母さんは俺に言った
「俺だってわからないよ!なんで口聞いてくれないのか」
「口聞いてくれないってあんた、、、
話しかけてもないじゃない!!」
母さんの的確なツッコミに俺は確かに。と思ってしまった。
でも今話しかけたところで柚月は口を聞いてくれるのか?と言う疑問があった。
「宙空、柚月が口聞いてくれなくなった時のこと覚えてる?」
「覚えてるよ」
俺はそう答えた
「あの時私にも口聞いてくれてなかったのよ」
「あなたが諦めて話しかけるのやめたから口聞いてないだけじゃないの?」
衝撃の事実に俺は驚いた。
「え、そうなの?」
「でも今更・・・」
「あのねあなたたちが仲良くしてないの私だって嫌なのよ、とりあえず話しかけてみなさいよ」
そう言われた俺は部屋に戻って考えた。
いやでもなあ。
俺は仕方なく超絶お節介の大和にでんわをかけることにした