第三話 龍牙兵
始めまして皆様。
当リレー第三球目、は私、森人 陽がお送りします。
何分なろうでの投稿は初めてですのでどうぞよろしくお願いいたします。
では特大のボークをお楽しみください。
――――龍牙兵。
龍の信奉者、龍の奉仕者、龍の尖兵、どれでもいい。どれでも同じだ、こちらからすれば。
ただ龍の味方をする者。
人種も獣も関係なく集まる“ただの龍の味方”、『我々』の敵。
龍などと言う『災害が意思を以て動くようになったモノ』としか言いようのない者を信奉し、「全く理解できない理論で統率を保っている」狂った者共。
全ての種族を含む、彼らのたった一つの「共通衣装」は頬や額、あるいは首に入れられている『牙の紋』。それ一つこそ、彼らのシンボル。そのシンボルこそ彼らであり、彼らの象徴と信仰そのもの。
そしてその信仰は『破壊』によって表される、つまり――――――。
「敵襲。」
そう言う事だ。
「ここで暴れられては後顧の憂いになるでごわす。後味も悪い。」
「…………ここにも、来た……?」
「ここに“も”?」
「は……はい。」
リムリルはうなずく。
「わたし……たちの……集落にも………前に…………。」
「最近ですか?」
「は、はい……。」
「…………。」
リヴァルは思案しようと思ったが、辞めた。
彼らの行動の動機など考えても無駄だ、なにせ宗教的信仰による破壊活動としか考えられないからだ。
土地でも資源でも怒りでもなく、ただ「信仰を表すための破壊活動」。
それを行う者共の、一体なにを理解しようというのだ。まったくもって意味がない。
我らは龍を討つ。その障害を取り除く。地形だろうと気象だろうと竜牙兵であろうとも。
「荷物を一度置きましょう。戦闘に適した状態に変え……いや、それは私に必要なだけみたいですね。」
「そうでごわすな。」
青之海関殿はもはやいつでも戦闘状態なのだ、そのまま戦闘行動に入っても問題ない。
ミス・ウィンフィールドも同じだ。
彼女は今、杖と最低限の荷物のみを持っている状態だ。彼女は呪いが唱えられる状態こそが重要なのだろう。呪いを唱える時間さえあれば、問題はない。
しかも彼女は小柄。閉所に隠れながら呪いを使うことが彼女の最も適した運用ともいえる。
この場は街、高所にも死角は決して少なくない。
なので…………。
「先に行っててくれ、青之海関殿。ミス・ウィンフィールドと私の荷物を安全な位置に置いておく。」
「置いておく…………。」
リムリルは完全に考えていたものとは違う扱いのされ方に戸惑った。
「あいわかった。先に行こう!!我らの中の一番槍は頂こうか!」
パン!と大きな音を立て手を叩き、――-「ヒッ……!?」ミス・ウィンフィールドを驚かせ――ガハハと笑いながら青之海関は前に進んだ……が。
「おっと。」
突然止まりー――
「そうだ、リヴァルの兄さん。」
青之海関殿はこういった。
「塩、持ってらっしゃる?」
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おお龍よ。
ご照覧荒れ我が龍よ。
我らが信仰、全ての生命の外の外、全ての頂点。全ての種族に「種」を残せ、全ての「種」の最終点よ。
弱き種、人すらにも「鱗と牙を与えし遺伝の最頂点」よ。
我らは今、貴方の「牙」に従いて、アナタと同じく「破壊」をしましょう。
そうすればこそ、我らは「龍」に近付くでしょう。
……しかし龍よ、我が龍よ。
汝は、何故『山よりも高く、空より遠く、月の裏、そのはるか先からここに降りた?』
龍よ、龍よ、我らはそれを知りたいのです。
我らはあなたの『牙』を刻み、その風景を見た。月の裏の先の先、その暗き『石達の衝突』を。
ああそうだ!!あの『石』の衝突の!!あの燃える丸き光のような灼熱を!!この世でみればこそ!
我らはアナタを一つ知れるはずだ!
故に龍よ!
「…………龍牙兵は、アナタと同じ破壊をしましょう。」




