化け物かよ、お前
ジュブグランに会いに行こう!
と、台湾総統家族が行くらしい国会議事堂とやらに向かうことにした。
そうしたらだ。
駅のホームにいた。
ジュブグランじゃない。
もっとヤバいのが
「你好」
向こうは私に気付いてる。
そして、私もこいつのやらかすことに気付いてる。
地下から毒をバラまくつもりだ。
「毒药(毒かよ)」
私の言葉にニンマリと笑う。
しかし、中国語はよくわからんので
念話だ。
『通じるか?』
『あらあら、汚い発音の中国語聞くより、こっちがいいわ♪』
『可馨、お前は私をろくに知らんと思うが、私にはお前を100回ぶん殴ってもスッキリしないぐらいの思いがあってな』
『なに? 復讐?』
『全然。復讐なんてくだらない。そうではなくて、優劣の問題だ。私はお前の上をいく。お前をぶちのめす』
『やってご覧なさい。出来るかしら? もうすぐ、日本の国会議員は終わるわよ』
『政治家が死のうが関係ない。私の勝利条件は』
そのまま、ソレイユをぶん殴った。
『お前の顔を変形するまでぶん殴ることだ』
大笑い
『ギャハハハハハハハハハハハ!!!!!』
念話だけではない、口に出して爆笑していた。
『お前最高だ!!! 良いだろう! なぶり殺してやるよ!!!』
『ソレイユ!!! あんたのやることは読めてんのよ!!!』
コイツは周りから攻める。
周囲の無関係な他人に迷惑をかけて、相手を追い込む。のだが
『ソレイユと居合わせた段階で、安らかに死ねるのが最高の選択肢! それ以外は苦痛の死だけよ!』
ソレイユと私の戦いに巻き込まれた段階で諦めろ。我が糧となり
『ソレイユ!!! これが、私が考え抜いたあんたへの攻撃方法よ!!!』
祝福の逆流。
駅のホームにいた連中の生命エネルギーを吸い上げ、それを思いっきり、鈍器みたいにソレイユにぶつける。
『な!?』
私の能力の祝福を知らないソレイユならば、私は勝てる!!!
さようなら、知らない人達。
毒でのた打ち回りながら死ぬより良いでしょう?
しかし
『ぐぬぅぅぅう!!!!!』
ソレイユは、いや、可馨は、跳ね返しやがった。
『化け物かよ!? これドラゴンも死ぬんだぞ!!!』
前の世界で試したのだ。
結果、ただでさえ仲の悪いドラゴンと、また揉めたりしたんだが
『ギャハハハハハハハハハハハ!!!!! さっいっこううう!!!! こんな最高の奴がいるなんて大好き!!!!! ねえ!!! セッ○スしましょう!!! 肌をかきむしりながら!!! 血まみれのセッ○スをしましょう!!!』
しねえよ、馬鹿。
『ああ! 標本の蝶々みたいに、針で刺したい! 血管という血管に穴をあけたい!
素敵! 素敵よ! 血塗れで踊りましょう!』
しねえよ、馬鹿。
本当に変態&変態だ。
しかし参った。奇襲がダメなら
「じゃあね」
日本語で喋って、逃げる。
『馬鹿! 逃げられると……』
『思うわよ』
聖女を舐めんな。
地下での戦いなら無敵。
支える支柱のエネルギーを吸い上げれば
『なっ!?』
ソレイユの頭上が崩れ始める。
『まったねー!』
この程度じゃしなないのは知ってる。
だが、逃げるだけなら十分。
「ああ、もう、本当にあいつら厄介」
私の大活躍で、日本の国会議員は守られました!
訳はなく
『国会議事堂への毒ガスのテロで多数の犠牲者が出ております! 国民の皆様は、本日の外出を控えてください!』
いやいや、済みませんね。力が足りずに。
『お隣の韓国でもテロが確認されています!アジア各国が狙われております!』
ソレイユでしょうねぇ
いやぁ、やだやだ。
あの奇襲でだめかぁ。
「まあ、いいや。対策は学校で考えよ」
明日は学校だそうな。
あ、ジュブグラン。無事かな?
まあ、生きてるでしょ。多分。




