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ヴァンパイア・ファンタジー  作者: スケポン酢
〜序章〜
1/2

「転生」

※少し読みやすい様に修正しました。

私の1日は私特製の苦いコーヒーから始まる。

この苦いコーヒーが無ければ私の1日は始まらない。

もちろん、砂糖何ていう中途半端なものはいれない。

この苦味がたまらなくいい味を出しているのにそんな所に甘味を入れたら台無しだ。

そんな苦いコーヒーを飲んだ後、私は本を片手に外へ向かう。

今日は日差しが眩しい、目が溶けそうだ。

だが、そんな日差しが最高に気分を高らかにさせてくれる。

「今日も最高な1日が始まりそうだなぁ・・・」

私はそう思っていた・・・しかし・・・

「あっ危ねぇっ!!」

そんな言葉が私の最高な1日を汚した。

一瞬だけ感じるすごく強い痛み・・・

しかし、一瞬しかその痛みを感じる事は無かった・・・

私は悟った・・・

私は今から死ぬのだと・・・

ただの動く鉄の塊、信号というルールを破った鉄の塊に私はぶつかっただけなのに・・・

どんどんと意識は遠くなる・・・

こんな事ならもうちょっとあの苦いコーヒーを飲んでおけばよかったと後悔する・・・

そして目の前が真っ暗になった次の瞬間。


「こんにちは!」


とても可愛らしい元気な声と同時に私は目を覚ます。

そこには美しい女性がいた。何故だ?私はもう死んだはずなのに・・・


「はい、死んでますよ!今のあなたは魂だけですから。」


と、その美しい女性は赤らめながら言った。

私は自分の手や足、体が無いことに気づく、どうやらここは死の世界のようだった。

てっきり・・・三途の川を通るのかと思っていたが私の予想は間違っていたようだ。


「あなた・・・死んだのに結構冷静なんですね・・・何ですか三途の川って・・・」


今気づいたがこの女性は私の心が読めるようだ。


「あの・・・その小説口調で何か物事を考えないでいただきたいのですが・・・」


「おっと、すまないねお嬢さん・・・いや?天使様ですかな?私は生前売れない小説家をしておりましてな」


「知ってますよ・・・鈴木龍之介(すずきりゅうのすけ)、78歳、独身、小説を卒なく書くがいまいち人気が出ない小説家・・・ですよね?」


そうだ、別に批判されていた訳ではないし、全く売れなかったという訳でも無かったんだが、私の書いた小説は人気は出なかった。

まあ、生活に必要なお金は手に入っていたのでそれで満足はしてるんだがな。


「ふむふむ・・・なるほど・・・まあ、それは良しとして!あなたは異世界転生に興味はお有りですか!?」


その言葉を聞いた時、昔小説で異世界転生系の物が流行っていた事を思い出す。

確かラノベだったか?私の友達は皆そんな小説ばかり読んでいたな・・・

「興味は・・・まあ、あるかな・・・少しだけ。」

それを聞いた瞬間、彼女は笑顔でこう言った。


「ありがとうございます!では、いきなりですが、あなたは何になりたいですか??アンデッドですか?それとも亜人種?それともそのまま人間種?ああ!人間種になると記憶が消去される可能性もありますがいかが致します??」


彼女は興奮したのか早口で言った。

私はよく噛まずに言えたものだと感心しながら。

私は昔からなってみたかったモンスターの名前を言った。

吸血鬼(ヴァンパイア)・・・になりたいですな・・・」

「ふむふむ・・・わかりました!では、今から転生を始めます!場所指定はどこに致します?」

私は別に行きたい所はないし、知らないところの方がスリルがあって良いから・・・

「ではランダムでお願いします。」


「かしこまりました!」



私は少しドキドキしている。

これから今までの常識が通じない世界に行くのだ。

とてもワクワクする。

どんな吸血鬼なのだろうか、やはりクールな若々しい吸血鬼だろうか?それとも少し老いたハードボイルドな吸血鬼だろうか?とても楽しみだ・・・・・・・・・

しかし、転生が完了した瞬間、何か違和感を感じた。

・・・・・・・・・ある・・・ない・・・・・・

胸部分には男にはないはず物が・・・下半身部分には男にとって大事なものが・・・

そう、彼は予想していなかった。

まさか、生前が男だからといって性別が男で固定になる訳ではないと言う事を・・・

「なんと・・・」

しかもそれだけではない、周りが廃墟なのだ。

まるで何か戦争があった後のような・・・そして・・・当たり前だが、服を着ていない。

少しだけ股間がスースーする。

もう、混乱していて何が何だかわからない状態である。

「い・・・一旦落ち着こう・・・・・・くっ・・・股間がスースーする・・・服を見つけないと・・・」

太陽も静まり始めている。

早く身を隠すものも見つけないと・・・

周りは半壊しているものの、まだ綺麗な家も沢山あった。

何とかその中で1番綺麗な家を見つけそこに一旦入る事にした。

確認したものの誰もいないようだ。

中を少し探索し、少し汚いが服を着る。

そして、吸血鬼を選んだ事に少し後悔しながら、今の状況を確認する。

ここは・・・元々繁栄してた国が戦争か何かをして廃墟になってしまった様子・・・

しかし、滅亡してから時は結構たってるみたいだ・・・

私は吸血鬼で見た目の年齢は14歳くらいか・・・バストは結構でかい感じで、髪の毛はツインテール、顔は少し幼い感じで・・・

力はどれ位だ・・・?この世界の平均的なパワーがわからない以上今は攻撃的な事はしない方が得策か・・・

この世界では人間が繁栄してるのだろうか・・・

もしも、人間が繁栄していたらこの羽は隠さないと駄目か・・・

なんだか物凄く冴えてる気がするが気のせいか?・・・生前の私でもこんなに脳を働かせてなかったぞ・・・まあいいか。

とりあえず、羽を隠して外へでる・・・と、危ない危ない・・・

この世界にはモンスターだっているはずだ、無闇に外に出てはいけないか・・・

もしかしたら、私以上に強いモンスターがいるかもしれない、今はここでじっと留まっておいて朝になるまで待つ・・・

いや、吸血鬼は確か太陽に当たると蒸発するから・・・

しかし、私は最初外にいたが太陽に当たっても平気だったから・・・?

まあ、とりあえず、今は外に出るのは得策ではないか、アンデッドだからか睡眠欲というのはないっぽいし、このまま太陽が昇るまでここで身を隠して待機しよう・・・

そうだ、地図とかも探しておくか・・・

探索し初めて、数時間後。


太陽が昇ってきたのでちょっとした実験をする。

窓の太陽の当たる位置に手を差し伸べた・・・しかし、蒸発する事もなく大丈夫であった。

「この世界の吸血鬼は太陽に当たっても蒸発しないのか?まあ、だったら安心だな。」

ホッとため息をついた後、彼は扉を開けて外に出た。

他の人から見ればその姿はまるではしゃいでいる可愛い女の子の様であった。

「地図はボロボロなのがあったし、武器や本、硬貨もあったし、まあ、大丈夫だろう。まあ、硬貨が使えないものであれば働けばいっか!」

少し大きな鞄を背負って平原を歩く、さっきの廃墟は法国と呼ばれる所らしい。昔何があったのだろうか・・・まあ、幸い、近くに王国があるからそこに一旦移動しよう。

当たり前だが、平原にはちょっとした雑魚モンスター的なものもいた。

彼は自分の力を試して見るためにスライムに攻撃した。

すると案外楽に倒せた。

「ふむふむ・・・自分が予想してるよりはこの世界のモンスターは意外と弱い・・・?いや、スライムだけじゃよくわからないからまだ気をつけておこう、しかし、スライム程度なら倒せる事が分かってよかった・・・」

安心しながら進む・・・

・・・一時間歩いた所で王国が見えてきた。

「ここが・・・王国・・・!!」

そこには、とても大きなお城と門が見えた、まさに王国と言える様な物がそこにはあった。

そして、これから彼・・・いや、彼女の新しい人生は始まろうとしていた・・・。

この小説を読んで頂き誠にありがとうございます!

この小説を読んで楽しんで頂けたでしょうか?

初めての作品なので至らない所もあると思いますがよろしくお願いします!

誤字脱字や、おかしな点を教えていただけるととても助かます。

では次回、ご期待ください!

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