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Desire Game   作者: ユーキ生物
炎の章
35/39

第三話 Leo

 ――――――――――何を欲する―――――――――――


「人生に意味を、無色な生涯に色をつけたい」


 ――――――――――意味?―――――――――――


「・・・・・・生きた証を・・・・・・灯したい。」





第三話

Leo


 ――――俺には、何一つとして取り柄がなかった。

 取り柄どころか、悪目立ちするようなものもなく、笑いのネタにもされない。例えるならゲームのキャラですべての能力値が3/10のような、よいところもなく、悪すぎるところもない、そんな人だった・・・いや、そうやって誰にもおぼえてもらえない存在を人と呼ぶのだろうか・・・生きていたと言えるのだろうか・・・


 何か一つでも取り柄があれば、あるいは、劇的な死とかでもいい、何か人の印象に残ることがあれば・・・だから、俺は願った“人生に意味を”と―――――



 ――――そして俺は手に入れた。この寿命を燃やして、身体を強化するスキルを――――これはどちらも俺が望んだこと・・・これほどの幸運そうそうないだろう、感謝だな。


 ――――このゲームさえクリアすれば・・・俺は今後の輝く人生を期待して、扉を開け放つ――――――







「ゥゴブベャッ!!」


 ・・・ドアの外に人がいたらしく、思いっきり強くはたきつけてしまった・・・


「痛っ!!・・・なんだろう、この既視感(デジャヴ)・・・」

「樹さん、大丈夫でしたか?」


 樹、と呼ばれた男性を含め、ドアの外には四人の人がいた・・・



「――――――そういうわけなのでぇ、できれば皆さんの願いを含む星座の情報を教えていただきたいのです」


 そう、提案してきたのは乙女座の桃山真白さん、ミッションは参加者全員の願いを知ること、スキルは近い未来を視ることができるとか・・・


「俺は、火口(ひぐち) (そう)、獅子座。スキルは身体的強化でミッションはスマホを3つ所持すること、願いは・・・人生に色をつけたい。」


 一応俺が新参っぽいので、一番初めに情報を話す。


 その後に、山羊座の森山樹さん、水瓶座の柚木蜜柑ちゃんがそれぞれ話をして・・・ふと、思ったことがあった。


「このゲーム、皆が協力すれば争う必要なくないか?」


 そう、皆のミッションを聞いていて、勿論亀裂を生んだりする可能性はあるものの全員が全員のミッションを把握さえしていれば、上手く全員クリアに持った行けるんじゃないかと・・・


「いえ、それはありえません。」


 そう断言したのは次の自己紹介をする人だった。


「それがありえない理由は僕のミッションを聞けばご理解いただけると思います。―――――僕は川上誠、射手座です。ミッションは・・・蠍座の殺害。」


 ・・・確かに、そこまで甘くはなかったか・・・


「皆で生きて帰る、すばらしいことだと思います。でも、馴れ合いとか、絆とかでクリアできるほどぬるいゲームではないようです。」


 意気消沈・・・そんな重い空気が流れる・・・


「攻略サイトを見よう!」


 ・・・・・・?


 ・・・蜜柑ちゃんが何かよくわからないことを言っていた・・・どうかしたのかな?


「・・・ゲームならハッピーエンドはきっとあるはず・・・」


 そう樹さんが付け足す・・・ゲームだから攻略サイトね、ようやくわかったよ・・・

 ・・・重々しい空気がよくわからないけどよくわからない言動で少しだけ軽くなった気がした・・・


 こうして各々の情報交換を済まし―――――


「未来視、嘘見分け、記憶消去、時間戻し、そして、肉体強化・・・どういう理屈かわからないけどぉ、これだけのことをさせられるなんて、スキルを与えた人は凄い技術を持ってるよねぇ・・・」

「うん・・・これだけのスキルがあるなら、もしかしたら、人を生き返らせるスキルもあるかもしれない、生き返らせたいと願うこともきっとあるだろうし・・・そしたら誠さんのミッションも・・・」

「一度殺して、それから生き返らせる・・・ですか・・・」

「そうですよ!もしかするかもしれないですし、あたしと真白さんのミッション的にも、他の参加者の方と早く会いましょう!!」


 どうにも蜜柑ちゃんは明るい雰囲気にしたいみたいだな・・・それはそれで立派な考え方か。


 そう思ったのは俺だけじゃなかったみたいで・・・樹さんが蜜柑ちゃんを誉める・・・


「ありがとな、蜜柑ちゃんのお陰で暗い空気に・・・絶望の中に光が見えてきたよ。」


 そう言って樹さんは彼女の頭を軽く撫でる・・・リア充っぽい動作をナチュラルにやってのけやがる・・・


 ―――――――と、蜜柑ちゃんは照れたのか、みるみる顔が赤くなって――――


「・・・ゥ・・・ゥオエェェッ・・・!!」


 吐いた






―――――――おいおい・・・こやつら、和平的に手を組み過ぎじゃろう――――

―――――――我々は仲良しゲームが見たい訳ではない―――――

―――――――人が絶望に打ちひしがれる姿を、理不尽に立ち向かい足掻く姿を、僅かな希望にすがって踊らされる姿を求めているのだぞ―――――――


 ・・・会場がざわつく・・・それもそうか、争いの種である蠍座、水瓶座、射手座が丸め込まれてしまっては・・・


―――――――“――――君”頼めるかい?


「・・・保証はできませんが、若干の“てこ入れ”の準備はあります。」


 彼らには悪いとは思うけど、これも僕の願いのためなんだ・・・願いを与えるかわりに僕の願いの贄になってくれ・・・


どうも、ユーキ生物です。

今回は予告通り間に合いました。しかも一日前に予約投稿ができるほどに!


―――えぇ、はい。前回は大変申し訳ありませんでした。


 さて、気を取り直して、炎の章、第三話から視点が変わりました。内々では紅の炎編、蒼の炎編とか呼んだりしてます。そこまで大それたものではないですけど・・・私、こういったダブル主人公というヤツに憧れておりまして・・・念願叶った感じです・・・まぁ、完結してから叶ったと初めて言えますけど。

 物語の結末は・・・未だに誰もわかりません・・・今プロットは終盤まで来てるのですが、いうなればこの作品の集大成なので、決め台詞のワードのチョイスには時間をかけております。・・・時間をかければかけるほど、中二っぽくなっている気もしますが・・・まぁ、小説ですし、ご勘弁ください。

 紅じゃないですけど、こうやって後書きをダラダラと書けることって幸せですね。前話は酷かった、特に後書きが、完全に「社交辞令置いときました」みたいな感じになってましたね・・・忍びない・・・


 そんなこんなで後書きダラダラ書いてますけど、次作のプロット全然進んでないんですよね・・・本作の完結と同時に次の投稿を始めたいとか思ってましたけど・・・完全にアカンやつですね・・・。

 次作の情報も後書きでチラ出ししていこうかな、と思います。・・・とりあえず今は「次があるよ」というトコまでで・・・


 では、今回はこんなところで・・・


次回更新は7月1日20時を予定しております。


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