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灰の龍は退屈が嫌い  作者: 白色野菜
冒険者の章
31/54

戦闘

正面の騎士は剣の柄に手を触れ引き抜いた。 

両刃の真刀、刀身全体を蛇の鱗のような模様が浮き出た分厚い剣。

柄は短く、かなり振りまわしやすくなっている…ので、背後に回り込めても油断すると目の前に刃が現れてたりする。



「先手は譲って差し上げましょう。」

「そりゃ、どうも。」

剣の後ろに隠れるように半身になられると、正直どこから手を出せばいいか迷う。

正直に言えば俺は対人戦はかなり苦手だ。

まあ………そうも言ってられないんだけどさ。


剣を左手に握り、すっぽ抜けないように柄と手を包帯で結ぶ。

その間も騎士はじっと待つ。

剣の対話だっけか?めんどうな流儀だと思うんだけどなあ。


「そんじゃ行くぞ、ストーカー。」

「来なさい、駄犬が。」


軽い挑発に頬を歪めながら、数歩の長い距離を縮めるためにまずは一歩を踏み出す












冒険者サイド


「何なんだ…こいつら。」

「…知るカ。」

目の前では二人の男が馬鹿みたいな戦いを繰り広げていた。

初手はレーザアーマーを着た赤髪の男、スキアヴァーナ(鍔が拳を包むよう籠状に広がったブロードソード)を左手に結び付けたと思えば右手で騎士へと殴りかかった(・・・・・・)

プレートアーマーとマントを着た騎士の様な男は、その腕を剣で叩き付けるように弾く。

開いた腕に、踏みこみと共に赤毛の首を狙い横薙ぎを繰り出すもそれは赤毛のスキアヴァーナで防がれる。

騎士はそのまま、剣が弾かれる力の流れに任せ柄を逆手に持ち直すと戻ってきた赤毛の右手の甲を柄頭で強かに打つ。


舌打ちが1つ響く。


スキアヴァーナの左下からの振り上げは騎士のバックステップにより髪を数本斬るに留まる。

カウンターの形で胴を狙った中段の突きは赤毛がとっさに剣を蹴り上げる事で失敗する。

無論、無理な体勢で蹴り上げた所為か赤毛はバランスを崩して尻もちをつくが

追撃は、無い。


「……本当にイラッとんなお前。」

「流儀ですから。」


また舌打ち。


僅かな間に体勢を立て直した赤毛は、スキアヴァーナを中段に構えて右手も柄に添える。

対して騎士は先ほどと同じ構え。


そして、また先手は赤毛。

騎士の剣を狙い鋭い突きを放なとうと一歩を踏み出し

しかしそれは、別方向からの攻撃で中断される。


気配無く二人に迫った黒い影

それは鞭のようにしなりながら二人を薙ぎ払おうと確かな質量と速度を持って。


その後の惨事が目に浮かび、思わず目を瞑る。



音は、無い



「……まったく、無粋ですね。

折角、同志討ちをしているのですから決着がつくまで様子を見ようという頭は無いのでしょうか。」

「き、貴様等は何だ?!人か?」

「あれと一緒にしないで頂けますか?とてもとても、心の底から不快です。」

「あれって何だあれってっ!!」


にぎやかな声に瞼を開く。

そこには無傷の二人がいた。


「な、何があったんだ?」

小声で連れに聞く。

「龍の尾ヲ………。」

「は?」

「龍の尾を蹴り飛ばしタ…。」


………は?

戦闘シーンは初めて書きました。

心の底から苦手だと感じました。

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