表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰の龍は退屈が嫌い  作者: 白色野菜
龍、初めました
2/54

プロローグⅡ



私は死んだ


過程は大した意味を持たないので、語るのは止めよう


私の体は、火葬され骨と灰になった

私の魂は、浄化のため業火に焼かれた


残ったのは

転生できる真っ白な魂と、燃え落ちた記憶の灰

どちらも私という自我を形成するのに重要で

それらが二つに分かれたなら、私という人間は終わるはずだった


白い魂は、新しい輪廻へと旅立ち

黒い灰は、世界の肥やしとなるため混沌へとまかれた

私の灰は世界と混ざり、ほんの少しだけ世界を変容させた


その、変容が、まずかったらしい


その歪は、とても小さいが人がもたらした物である為、神々は排除できない

その歪は、世界が科学しか持たない為、人々は排除できない

その歪は、周りの灰を飲み込み一つの現象と理を世界へ持ち込んだ


それは、いずれ『魔法』へといたる理だそうだ

それは、遠い未来『神』を生み出す種だそうだ


それは、神々にとって驚愕に値し

それは、神々が私へ興味を向けるのに十分な理由だった


灰は混沌から取り出され、白い魂に降りかけられる

私という自我は何度かの輪廻の後、復活することとなった



そして、神々は私を前に一つの相談をし、私の許可なく一つのことを決めた


私はどうやら、これから死ぬために生き返らないといけないらしい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ