プロローグⅠ
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むかーしむかし
世界がまだ、有限であった頃のお話
あるところに、一匹の龍が居ました
龍はとても気高く、孤独を好みました
高い高い山に住んで、人々を長い間見守っていました
ある日、その龍のもとに勇者が現れます
龍は勇者の清き心に触れその優しさを認め
力を貸すため勇者と共に魔王を倒す旅に出ます
長い旅の果てに、とうとう勇者は魔王を倒すことが出来ました
龍はその終わりを見届けると、満足げに笑みを浮かべ
その、巨体を横たえました
龍は、勇者を庇い魔王の最後の呪いを受けていたのです
龍はどんどん弱っていきます
勇者が必死に命を繋ぎ止めようと、手を尽くしますが
龍は穏やかに命を終えました
勇者は龍の形見にと、龍の亡骸から鱗を3枚取りました
すると、なんということでしょう
鱗は光輝き、それぞれとても美しい女性の姿となりました
勇者は彼女たちを連れて、故郷へ帰ります
故郷は勇者が帰ってきたことに驚き
英雄の帰還にとても喜びました
そして、勇者が連れて帰った女性たちを
龍の巫女と呼び、丁重に歓迎しました
それから、勇者は小さな国を作りました
王妃は勿論、龍の巫女達です
そして、勇者達はその国で末永く幸せに暮らしましたとさ