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鏡の意味を持つ幻影蠱惑の連鎖刃《れんさじん》――⑬
「――――すみません、迷惑をかけました」
目を覚ませば、あと一歩違えば同じ罪咎が繰り返されていた、血に塗れた皆の、ボロボロの姿があった。
私の犯した私の過ち。
けれど。
私は自分の罪咎を呪うより先に、目の前にいる皆へ、ただ誠心誠意の言葉を伝えていた。
皆は笑う。
どうして、このような幸いが人に授けられるのだろう。
不可思議だった。
「…………イヴ。リョウガさん、モニカさん」
「うん?」
「はい」
「うん」
「――――ありがとう」
「いいさ」
「いいですよ」
「いいよ」
――――自分が涙を流していることに、今更に気付いた。
地獄であることには変わらない。私自身が地獄であり、絶望であることは。
しかしそれだけではないのがどうやら人生なのだと、それだけでは《許されない》のが人生であるのだと、私はそれを、分かり始めていた。
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――【箱の中の鏡の上半身を持つ複合種獣の蛇神】の討伐。
使用武器・【鏡の意味を持つ幻影蠱惑の連鎖刃】、【銀灰の細身剣】、【伝動不全柄の竜爪槍】
採取素材・ナシ(素材完全破壊)
Clear・『エーデルワイスからの依頼』




