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二通目|シャミムから直人へ(現地翻訳者経由)
こんにちは、ナオトさん。
あなたの手紙を読んだとき、心がふるえました。
なぜなら、僕も家からほとんど出ません。でもそれは、そこに“外”がないからです。
僕の家は、ビニールと竹でできています。雨が降ると、地面がすぐ泥になります。
妹と母と3人で住んでいて、父はミャンマーで死にました。
朝は、近くの井戸まで水を汲みに行きます。学校にも行きたいけど、勉強できる場所は人でいっぱいです。
それでも僕は、英語の本を読もうとしていて、使えないラジオを直して使えるようにしています。
僕の夢は、いつか**「音の届く人になること」**です。
僕の声はとても小さいけど、ラジオのように誰かに届くかもしれないと思っています。
ナオトさんが話してくれて、うれしかったです。
あなたの部屋にあるものを、いつか絵に描いて送ってください。
――シャミム・ハッサンより




