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第四話∶エピローグ

数日後、陽太の数学の教科書は、彼の机にそっと戻されていた。メモも、チョークも、消えたままだった。犯人は依然として謎のままだが、日記のメッセージは、3人の心に深く刻まれた。

楓は、これまで避けてきた他人との関わりに、少しずつ向き合い始めるようになった。陽太の明るさや、紗英の友情に触れるうちに、彼女の心にも変化が訪れていた。

陽太は、日記の言葉に勇気づけられ、いつか楓に自分の気持ちを伝えようと心に決めた。まだその勇気は足りないけれど、彼女の隣にいるだけで、胸が高鳴るのを感じていた。

紗英は、二人の微妙な変化を面白がりながらも、そっと応援していた。彼女は、この不思議な事件が、二人の距離を近づけたことを知っていた。

教室の日常は、いつもと変わらないように過ぎていく。しかし、楓と陽太の間には、目には見えないけれど、確かに新しい関係が芽生え始めていた。それは、まだ解き始めたばかりの、甘く切ない恋の方程式だった。そして、白波高校の教室には、今日もまた、新たな秘密と、まだ語られない物語が息づいている。


(完)


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