とん子さんとかつ子さんの白百合トンカツ【WEB】
とん子さんとかつ子さんの白百合トンカツ
見つめ合う弐人。
甘い時間だけが過ぎてゆく……。
脳内幸せ指数満杯であります。
見つめ合う弐人
静かな時間は過ぎてゆく……。
目を離したくない……。
週に壱度の金曜日だけ、わたしはとん子さんになる。
そして……かつ子さんと弐人で借りた、このトンカツルームで出会いの元となった最後の壱枚譲り合いトンカツを作り食すのです。
見つめ合う弐人……。
「とん子! 見つめ合ってばかりじゃ……何も始まらないわよ……?」
「……分かってるよ! ぷう!」
ちょんちょん!
「可愛いい」
「もう……」
「とんかつ……作ろっか! それとも先に、お風呂にする……?」
「……お風呂は……譲り合いとんかつ……してからがいいもん!」
見つめ合う弐人……。
ピリリリリ……ピリリリリ……。
「こんな時……何よ?」
ピリリリリ……ピリリリリ……。
ピッ!
「出なくて……良いの……? 会社からでしょ! 大事な用何じゃ無いの……?」
「明日……頑張るから……良いの……今が……わたしには大事な瞬間何だから……」
ピンポ~ン! 緊急で御座る!
ピンポ~ン! 緊急で御座る!
ピッ!
「かつ子さん……ごめんね……電源きっとくからね!」
ピンポ~ン! 緊急で御座る!
ピンポ~ン! 緊急で御座る!
ピッ!
「それ! 出たほうが良いよ! 後で絶対大変な事になってるから!」
ピロロロロロン!
ポイッ!
「さあ! とんかつ作ろうよ! 金曜だけは全てにおいて、かつ子さんとのとんかつが優先何だから! わたしたちのとんかつ愛は、誰にも邪魔させないわ!」
見つめ合う弐人……。
静かに時は流れてゆく……。