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under 500 Ⅱ

陶器は鋼より

「陶器で殴ってやる!」

そう言われた。


「どうしてですか?」

そう言った。


その人は、知らない人だった。

色々と、考えを巡らせた。


「この陶器で殴ってやる!」

意味が分からなかった。


なんでそんなことを言っているのか。

理解が出来なかった。


「おりゃー」

思い切り殴られた。

何もリアクション出来なかった。

ただ、真顔で突っ立っていた。


「ドッキリです。飴で出来てます」

「ああ」


知ってた。

だって、それを作った張本人だから。

それは、既製品だから。


「口が開きっぱなしになるくらい、驚きましたか」

「ああ」


粗めの仕上がりには、驚いた。

素人にこんなことするんだなと、驚いた。


そして、作った張本人がたまたま、自分で作った既製品で殴られたということ。


それが、一番驚いた。

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