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幕間 ***

 そこはねっとりとした闇に満たされていた。腕を動かすと闇が纏わり付いてくる。

 何だかとても息苦しい。

 辺りを見渡すと、一箇所だけ薄明かりが見えた。今にも消えそうなぼんやりとした明かり―――


 私は闇を引きずりながら重い足を一歩ずつ進める。

 闇が腕に、脚に、全身に纏わり付く。

 一歩が酷く重い。

 あともう少し―――


「……誰?」


 淡い光に浮かび上がる人影に思わず息を呑む。


「―――ああ、何だ。鏡か」


 金色の腰まで伸びた艶やかな長い髪、青空を映す湖面の碧い瞳。

 鏡に映った()()()()()()

 私はソレに指先を伸ばす―――


 瞬間。


 髪が、瞳が、全てが、黒で塗りつぶされていく。


 闇、闇、闇、闇、闇、闇、闇、闇、闇、黒、闇、闇、闇―――


 私は声にならない悲鳴を上げた。


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