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執筆は、才能で行うものだと思っていました。

作者: 行世長旅

 作品は、才能でもって書くものだと思っていました。

 勉強は、才能でもって学ぶものだと思っていました。

 小説は、才能を証明するための成果物だと、思っていました。


 だから私は、書籍化をしたかったのです。

 書籍化をすれば、私は才能があるのだと、凄い人間なのだと証明できると思っていました。


 けれど、才能でもって書かれた小説は、数少ないのではないかと思い始めました。


 右を見ても努力、左を見ても努力。その努力でさえも、努力できる才能があるかどうかだと思っています。


 努力する才能の無い人間は、努力できません。

 努力できなければ、書籍化はできません。


 書籍化は、努力と才能を証明するもの。私は、書籍化をして「努力と才能を伴う人間」という評価が欲しいのです。

 だから、書籍化は凄いものでなければなりません。


 だと言うのに、打ち切りや掲載頓挫など、凄いと評せない作品は多々あります。

 凄くないのなら、それは才能などという凄いものではありません。


 書籍化している方は、全員が凄いのだと思っていました。

 けれど、私よりは凄くとも、世間的にはそこまで凄いと評されていない方もいるのだと知りました。


 書籍化だけでは、凄いの証明にならないと知りました。

 私は、凄いという称号を得たいだけなのです。


 才能の証明にならないと知り、また、執筆意欲が無くなりました。




 なんて、書籍化もできていない人間が根腐れて書きもしないのですから、本当に作家向きではないのだと自覚しています。

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