生まれ変わったら…
スラりんがピンチに陥ります。
スーラは助ける事ができるのでしょうか?
「た、たすけてぇー!」
スラりんの悲鳴だ。
俺は全速力で走る。俺は小川の近くまで行った。
スラりんは冒険者から逃げていた。
そしてそれはあのくしゃみ冒険者だったのだ。
「オラァッ!待ちやがれこのスライムがぁっ!」
なんか口調が、荒々しくなってる。
もしや俺が殺してしまったのが原因?
なんかゴメンね、心の中で謝っておく。
くしゃみ少年はまだ俺には気づいていない。
「誰か、た、たすけて…」
スラりんは川の近くの林へ逃げこむ。
まくつもりだろう。
俺もスラりんを救出すべく林へ向かう。
スラりんは林の中で追い詰められている。倒れた丸太が邪魔をしたのだ。
そのすっかり口調が変わった冒険者は言う。
「俺はな、スライムが大っ嫌いだ。教会で生き返ってから、ほかの冒険者に散々バカにされたんだ!」
俺のせいだった。いやほんとゴメンね!
しかし俺の親友に手を出すのは許さない。
なんとしてでも助けださねば。
スライム嫌いになった少年は剣を振りかぶる。
今度はあしを捻ることもしないで剣はスラりんに迫る。
「し、死にたく無い…」
スラりんのこの言葉を聞いて俺は腹をくくった。
俺にできること、それを精一杯やれるだけのことをやってスラりんをたすける!
俺は少年に向かってスキル 水魔法を使う。
突然横から水をぶつけられた少年の剣の軌道が逸れる。
「ひゃっ!」
なんか、可愛い悲鳴をあげる少年…
しかし俺はスラりんを、俺の初めての友達を助けないといけないんだ!手加減などできるはずがない。
俺はそのまま特攻していく。もちろん狙いはただ一点、男の弱点だ。
「スラりん!早く逃げろ‼︎」
「スーラ?なんで、どうしてここに?」
「助けにきたに決まってるだろう?さぁはやく!」
俺はそう言いつつ、少年のあそこに頭突きをかました。
悶絶する少年。
「スラりん、あと一日 今日生き延びたら次はコボルトなんだろ?なら絶対に死なせる訳にはいかない。」
「で、でも…」
「大丈夫だって、俺は冒険者を倒した事があるんだぜ?」
「わ、わかった、スーラありがとう!絶対にまた会おうね!」
そう言って林に消えるスラりん。
「ああ、生まれ変わったらな…」
俺はそう呟くが、もちろん誰にもきこえてはいないだろう。
少年はすぐに立ち上がった。
「俺はもうスライムなんかに負けるわけにはいかないんだ!」
そこまで、スライムに負けるのは屈辱なのか。
これはよほどからかわれたのかもしれない。
またもや剣を振りかぶる少年。
もちろん足は捻らない。
水魔法は昼に実験した分と、さっきの一回で尽きてしまった。
スラりんの為に何とかひねり出したのだ。
もう、できる事は何も無い。
これでこの少年の気が収まるならば、スライムの命など安いものなのかもしれない。
俺は目をつぶり、来たるべき衝撃にそなえる。
スライムには痛覚はないが、死ぬ時は死ぬほど痛いのだ。
くっ、もうダメかと俺が諦めかけたその時!
諦めかけたその時!
よくありますよねー。一度絶対使いたかったんです。
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おっと本音がつい出てしまいました。
楽しんで読んでいただけているか心配です!
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