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再会

クリスマスが近いですねー

あのカップル達がイチャイチャキャイキャイするあの季節が…

羨ましい…末永く爆発しろ!

シングルベルの俺はそう思う時期です。


書くことがなかったんです

スミマセン!

俺はあれからずっとスラりんを探し続けている。

まだ見つからないのだ。

スライムに尋ねた事一万回…は流石に大袈裟だが

たぶん千は超えていると思う。

草原はかなり広く、所々に林などがある。

探していないのはそこぐらいだ。林にはゴブリンやコボルトが多い。スライムは少ないので後まわしにしていたのだが他はもう探し切った気がする。

気配察知で目視より効率よく探したのだからきっとこの予想は正しいのではないかと思う。


そこで俺は森とまではいかないけれどかなり大きめの部類に入るサイズの雑木林に来ている。

木漏れ日が風で揺らめく。


平和だなぁー


そんな事を考えたせいなのか


「ガルルルルッ」


「バウッ、ガルルル」


「ガッルルルル、」


囲まれた。コボルトだ。気配察知でわかってはいたが普通

スライムにはコボルトは構わないはずだ。気配遮断は使っていたのだが何故か効いていない。

見た目はクールな狼っぽい犬なのだが俺からすれば大きいので唸られたら少し怖い。

俺の背後に一匹、両斜め方向に一匹ずつ、

計三匹のコボルトに囲まれている。

どうしたものか…

完全に警戒されている。


「アオォォ〜ン!」


俺の背後のコボルトが遠吠えをあげる。


マズイ、仲間を呼ぶ気か?

一対一ならまだしも一対三はキツイ。同時に倒す手段が無いからだ。もし火魔法を一匹に放っても残りの二匹が攻撃してくるだろう。それに仲間が増えたら逃げるのも厳しくなりそうだ。


という訳で今のうちに俺は逃げるを選択する。


まずは霧煙幕、霧煙幕は火魔法と水魔法をそれぞれ使うより効率的で、使う魔素の量が減る。煙が俺の頭上にでた水色の魔法陣から溢れ出てくる。


そして一応気配遮断を使い直し、隠密を追加で使用する。さらに身体強化を発動。

この身体強化は身体能力が使用中は上がる効果だ。

例えば走るや跳ぶなどの動きがスライムなら強化される訳だ。草原でスラりんを探しつつ実験した結果変形を上手く使えばより速く高く移動できることが判明。

変形で反動をつけて跳べばこの通り木にだって跳び乗る事ができるのだー!

ただし使用中は魔素を使うらしく、なんか疲れる。

気疲れみたいな感じなのだ。

気を遣って疲れると言う事ではなくて精神的に疲れるのだ。

俺はかなりアクティブなスライムになってしまった。まぁ別に困りはしないが…

俺は木の裏に隠れる。

あまり長くは身体強化は使えない。

とりあえずコボルトが居なくなるのを待とう。


「クンクン…バウッ!」


しまった見つかった!

コボルトが仲間を呼ぶ様に一吠えする。

俺はコボルトの地面に鼻をすりあてる姿を見て、見つかった理由がわかった。匂いだ。もちろん俺が臭いということではなくてコボルトは犬と同様に鼻が良いのだろう。隠密で姿は隠せても匂いを隠すことはできなかったという事のようだ。


残りの二匹がやってきてまた俺を囲んだ。

かなりこのコボルト達は知能が高いようだ。

俺が一歩、いや足が無いので少し進むと

一歩下がり、一歩(そういう雰囲気)下がると向こうは一歩こちらに進むのだ。

一定の距離を保っている。


より強い者がやってくるまでの足止め。

俺はそう感じた。


逃げなければ殺されるかもしれない。

スライムを狙う訳がわからないが何か理由があるのか?


どうにかしてこの三匹から逃げなければ…

縮地で見てみるも隙が無いことは無いが

お互いその隙をカバーしている。

あと使えるスキルは

分裂?いやでもこれは小さくなる恐れが…

そんな事を考えている内に

俺の気配察知でさらに三匹のコボルト250メートル範囲に入って来たことがわかる。


やばいな、仲間が来たのか

真ん中の一匹の歪みが大きい。

つまり普通のコボルトより強いのだろう。

もうすぐで目視できる距離に入る


わさわさと茂みをかきわけてコボルト三匹が現れる。

これで計六匹だ。

真ん中の奴は毛並みが周りと少し違って青と白の毛が混ざっていて結構カッコいいな、そんなことを考えている場合ではない。この状況について何か考えなければ…


…うん、かなりマズイ。

霧煙幕と気配遮断、隠密は匂いでばれ

火魔法は一匹に当てようとすると他のコボルトにやられる。水魔法は…あれ犬って水苦手だっけ?いや猫か。

ってことでダメだ。

どうする…戦うのは論外、逃げても匂いで見つかる

…詰んでんじゃん…

俺はそう思った。

とはいえ何もしないで命を無駄にするのは嫌だ。

せめて最後まで生き抜こうとしたい。

何か他の手を考えないと

俺は使えるスキルを思い浮かべる。

えと、睡眠と食事と水魔法に火魔法…あっあれは

俺は早速思いついたスキルを使用する事にする。


「お、俺は悪いスライムじゃ、ないよ…?」


動きから察するにこのコボルト達はかなり賢いはず。

もしかするも話せるかも…

そう思ったのだ。


「「「ガルルルル」」」


ひぇぇー!ダメだ。念話もダメだったー!

すると…


「ス、スーラ?」


聞き覚えのある声が俺の(ないけど)に入る。

俺はその声をする方をみる。

見覚えのあるスライムはいない。

ん?今の声はどこから??

もう一度確認する。スライムはいない。

しかもあの声の源は

あの青と白の毛が混じった、ボスっぽいコボルトから聞こえた気がする。

え?まさか…?!


「スラりん?」


俺はその真ん中にいるコボルトに信じられないといった様子で聞く。


「スーラ!会えてう、嬉しいよ!」


こうして俺達は再会を果たしたのだった。

遂に再会しました。

スラりんはいつのまにかコボルトに

しかもなにやらボスっぽい

次回をお楽しみに


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