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冒険者と勇者とスライム

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ありがとうございます!


俺は修行を終えてからスラりんを探し続けているが

全く見つけられていない。


川の上流へと向かって行くが、中々スラりんに会ったあの場所にはたどり着いていない。かなり流されていたようだ。


俺は気配察知を使う。自分を中心として役200メートル程の範囲の気配を察知する事ができる。前は100メートルだけだったのだが、修行を続け師匠の気配遮断を破った事で200メートルまでの範囲がわかるようになったのだ。200メートルより外は察知できない訳ではないがぼやっとしていて正確性に欠けるのだ。

気配察知ではある程度スライムやゴブリンなどの判別ができる。

俺はスライムを見つけたらそこへ行き念話で話しかけるのだがスラりんどころか自我のあるスライムすら見つからない。いかにスラりんや師匠が珍しいのかよく分かる。


俺は捜索スキルを使うがこれは隠れている者を見つけ易くするスキルのようだ。


気配遮断と気配察知、隠密と捜索

これは対となるスキルのようだ。

このスキルがぶつかるとどちらが勝つのかは使い手次第らしい。熟練度が高い方が勝つ場合が多いが隠密などは影になる場所に隠れると効果が上がるので状況によっても変化するらしい。

俺は気配察知で自分を見ながら気配遮断を使い自分を察知できなくなるまで練習し

今度は気配遮断を破るように気配察知を練習する。

そうする事でスキルの熟練度を素早く上げる事が出来るのだ。隠密と捜索も同様だ。

師匠はこれの為に対となるスキルを教えてくれたのだ。

教えることができなくなっても力を高められる様にと

全くどこまで考えていたのやら…

別れた後なのに尊敬が高まるばかりだ。

少しずつ範囲が広がっていく。

200メートルから250メートルまで範囲が広がった頃だ。

俺は二つの気配を察知した。

人間だ。冒険者と勇者だと思うが。なにやら様子がおかしい。

俺は気配遮断と隠密を発動し近くまで行くことにした。


二つの気配、冒険者と勇者の所へ辿り着く。

どちらも俺の知っている人物だ。

くしゃみに青髪ツントゲだ。

周りには木もなく、草も短くなって隠れられそうな物は無い。

少し小高くなっている所があるのでその後ろから様子を伺う。向こうが気配察知と捜索を持っていたら確実に見つかるだろう。しかしその心配は杞憂だったようで見つかる気配はない。

すると声が風とともに流れてくる。


「トーマ、お前調子に乗ってるだろ、ユリは何でお前なんかに構うんだろうな。」


くしゃみの名前はトーマと言うようだ。ユリは分からないがくしゃみ君ことトーマと青髪に関係する人なのだろう。

トーマと呼ばれた少年は黙り込んでいる。


「なんとか言えよ!」


トーマは胸ぐらを掴まれるがそれでも口を開くことはない。


「怖くて声もでないか?死なないくらいに痛めつけてやるよ、死んでもスライムにやられたって言えよ」


そう言って幅広の刀をトーマに向かって振りかぶる。


トーマ素早い動きで躱す。

もしかしてトーマも実は強いのかもしれない。俺はそう思った。

青髪は避けられたのが悔しいのかこんな事を言う。


「逃げるのだけは上手じゃないか、お前の兄ちゃんもきっと魔王が怖く逃げたんだろうな?兄弟揃って弱虫ばっかりだな!」


俺はなぜだが知らないがイラッとする。

こいつなんだよ。クズすぎるな

やってやれトーマ!俺はトーマを応援したい気分になった。


「兄さんは弱虫じゃない…」


初めてトーマが口を開く

俺も青髪もその事にびっくりする。

しかし青髪はにやりと笑い言った。


「お前の兄ちゃんはクズの弱虫で雑魚だ!」


弱みを握ったとばかりにそこを突いて煽る青髪


「僕のお兄ちゃんは立派な勇者だったんだ!」


そう言ってトーマは切りかかるが

俺は冷静さを欠いていると思った。

トーマの剣を弾く青髪。

正直に言うとトーマはかなり強くなっていると思う。

あんなにめちゃくちゃだった剣筋は綺麗になっている。きっと俺に殺されてから必死に鍛えたのだろう。

だがしかし青髪の方が強い。何度もトーマは向かって剣を振るうが何処かに迷いがあるように見える。本当に切っても良いのか…そんな事を考えているように見える。その剣を幅広の両手剣が弾く。

青髪は嫌な笑みを浮かべている。こちらには手加減は全くない。元からそのつもりだったのだ。煽ったのは先にトーマに手を出させ、後で言い訳をする為かもしれない。

拮抗していたように見えたが剣の重さも違い青髪の攻撃をトーマは捌ききれていない。徐々に押されて行く


すると、青髪はトーマの足を踏む。そして左手でドンとトーマの胸を押し、転ばせた。


「うわっ!ぐっ…」


呻き声を上げるトーマ、


「雑魚がっ…おとなしく死ね!」


右手にもった両手剣がトーマに迫る。

片手で持つべき剣だがそれを右手だけで振るのはそれだけ筋力があると言う事だろう。


なぜだかわからないが俺は思わず動かずにはいられなかった。



何だかすっかり忘年会シーズンになりましたね

わいわいやって楽しんでいる方や

もううんざりしている方も多いのではないでしょうか


もう何回年忘れたらいいんだよ!


そう思っている方もいるかもしれませんね


これから本格的に物語を進めて行きたいと思います。

ここまで書いてきた物は実は物語の1パーセントにも足りていません。

大体のストーリーは最初から決まっていますが

大きく進路変更する可能性もあります。


これからも頑張りますので

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