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修行最終日

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ありがとうございます。


「起きろスーラ、起きるのじゃ!」


「ん、…あと5分……」


二度寝しようと今日も試みる。

今日は6日目だ。昨日は夜起こされてあまり寝てないのだ。


つんっ!


ん?えぇぇぇぇあああぁぁぁあー!


ヒューーーーーーーベチャッ!


はぁ、はぁ、はぁ、死んだかと思った。


落とされたのだ。

まさか師匠がそこまでするとは、

にしてもそんなにダメージはない。


スラじいが木からゆったり降りてくる。


「なにしてくれてんだぁ!死ぬかと思ったんだぞぉ!」


俺が怒って言うものの


「死んでないじゃろ?」


飄々とした様子で答える。


「…死んでないな」


…たしかに死んでない。

べちゃあぁーってなったけど死んでない、

なんで?


「なんでしんでないんですかね?」


「ふぉっふぉっふぉ、変形があるじゃろ?それで衝撃を吸収したんじゃろう。」


なるほど…それで死ななかったのか

でもね、そういうのダメだと思うんだよ。


「ほぉっほぉっほぉ!そんな顔をするな、獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすなどと言うじゃろ?儂も我が弟子を高いの木からつつき落としただけじゃよ」


「全然、「だけ」じゃないです…」


死ななかったからいいものの


「儂は変形の力を伝えたかったのじゃ。変形して受け身をとれば打撃攻撃にも対応できるとな。」


確かにダメージはなかったけど

死ぬほど怖かったよ?


「ではまずはいつも通り隠れんぼからじゃの。一分でよいぞ?では開始じゃ!」


俺はいつも通り数え始めた。

途中意識が飛んだがなんとか数え終えた。


絶対見つけてやる。俺はまだ許してやるつもりはない。

よくも最悪な寝覚めを………

よくもつつき落としやがって〜〜〜!!!


俺は探し始めるが


全然見つからない。

うーんどこにいるんだ?

気配察知でなんとなくいそうな感じのところに行くが

もちろん見当たらない。


隠密おそるべし、

そういえば昨日なにか言ってたな

なにか認識を阻害するとかなんとか


もしかして…

俺は何かを思いついた。


気配察知で、だいたいの場所を把握して

その近くを探しはじめる。

やっぱりなにか違和感を感じる

蜃気楼の様にもやがかかっているような

それに見るのを邪魔されているような…


俺はどんどん違和感の方へと向かう。

そこは少し窪んだところだった。

よくよくじっーと見てみると…

うっすら青いポヨンとしたのが見える気がする。


「見つけた!」


〜スキル「捜索」を獲得しました。


スキルを獲得したようだ。

その途端うっすらとしていたスラじいがはっきりと見えるようになった。


「合格じゃ!後は気配遮断と隠密を手に入れるだけじゃな」


ーーー昼になった。

俺は草陰に隠れている。

できるだけ動かずにしているが


「そこじゃ!」


見つかってしまった。これでかれこれ百回目だ。

隠密どころか気配遮断すらできない。


「六十秒じゃ、それまでに隠れるのじゃよ?」


「はーい…」


はぁ、俺には探す才能の方がまだあったらしい。

隠れる方は全くダメだ。


俺は今度は岩陰へと向かう。


どうやれば気配遮断をできるのだろうか

俺は考える。

確か…気配って魔素の歪み、みたいな

魔物から漏れでる魔素みたいな感じだと師匠は言っていた。

それは気配察知でわかるようになった。

ん?それで俺自身を見たらどうなるんだ?

思いついたらやってみる

そう思って俺自身を見る。


あー、なんかもわもわっとしてるな

これが気配かな?


俺はそれを抑えようとする。

歪みが少しずつなくなる。


〜スキル「気配遮断」を獲得しました。


よっしゃー!

気配遮断獲得したぞ!


「そこじゃ!」


はっ、いつのまにか一分経ってたか。


「うむ、気配遮断はできたようじゃな、次は百二十秒数えるからのそれまでに隠れるのじゃよ」


「はーいっ!」


この調子で隠密まで一気に獲得するぞぉー!


俺は川の中に入る。

雨が降ってからすっかり日が経つので、水量も少なくなっている。もちろんスラりんは居なかった。


スラりん、修行が終わったら絶対探しに行くからな。


俺はそう気合入れた。

その為にも隠密を手に入れなければ…


少し時間はあるので隠密について考える。

確か…認識を阻害、邪魔する効果だった気がする。

邪魔ってどうやるんだ。


今度は捜索で自分を見る。

んー、はっきり自分が見えるだけだ、


師匠の隠密を破った時の事を思い出す。

なにか違和感を感じたのだ。

もやっとした蜃気楼の様な感じだ。

それをイメージしつつ、周りの魔素を動かす。


〜スキル「隠密」を獲得しました。


うおぉぉー!

獲得したよ、獲得しちゃったよ!


早速使う。


「まだまた荒削りじゃが、合格じゃ」


川の外からスラじいが言ってくる。

やはりこの爺さんは只者ではない。

俺が気配遮断と隠密を使っていたのに

二分たったとたん見つけるなんて…


俺は川から上がる。


「よくやった。これで儂のほぼ全てを教え終わったのぉ。

とりあえず今日はもう遅い、明日からスラりんとやらを探しはじめるのが良いと思うぞ。」


「ありがとうこざいます!」


俺は素直に感謝した。

なんども殺されそうになったが

それで成長したのは確かな事だ。


「寝る前に魔法を使うのを忘れんようにな」


やっぱり魔法は使わないといけないのか


俺は川に向かって打てなくなるまで火魔法を放ち続けた。


修行が終わりました。

ステータスは次回の更新で…

楽しみにしていてください!

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