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俺の師匠

さて、二匹目のスライムを登場させます。

スライムばっかり増えてすみません。

その内、可愛いキャラが仲間になったらするかもしれません。

俺が川から上がって夕陽を見送った後

俺はスラりんを探し始めた。

あのスラりんと出会った場所に向かって行きつつ、怪しいスライム全員に話しかけていくが

答えを聞くことはなかった。


またダメか…


俺はスライムに話しかけ、無視されるの繰り返しだ。

いや無視している訳ではないが

返事は返ってこない。


俺はふと、後ろから気配を感じた。

なぜかはわからない。ただ誰かが自分を見ている

理由もなくそう思ったのだ。


俺はその予感に従って振り返る。

草の茂みからその視線を感じた気がする。

俺はその茂みに近づいていくと、


一匹のスライムが気配を消して潜んでいた。


「スラりん⁈」


いや違うこれは別人、別スライムだ。

そのスライムは濃い青に体内にキラキラとしたラメが入っているように見える。


「ほほぉ、よく気付いたのー、褒めてやろう。」


このスライムも自我があるようだ。

だからこそ茂みに気配を隠していたのだろう。

それにしても老人のような話し方だ。実際そうなのかもしれない。しかしスライムは見た目では年齢はわからない。

一歳かもしれないし百歳かもしれないのだ。


「お前は誰だ?」


俺は警戒して言った。


「もちろん見ての通りスライムじゃよ」


「俺に何の御用で?」


「何、お主がここら辺にいるスライムに話しかけていくものだからのー、気になって様子を見に来ただけじゃ。もちろん敵意はないのじゃよ」


嘘を言っている様子はない。

俺はそれを信じることにした。


「そうか俺はファイアスライムのスーラだ。よろしくな」


「儂はウォータスライムのスラじいじゃ、よろしくのぉ」


スラじい…まんまだな


「ふぉふぉふぉ、そう言うでない、これぐらい簡単なのが丁度良いくらいじゃ」


…………ん?今俺返事したっけ?心の中でまんまだなって思ったよな…え、何、みんな心を読めるのか??


「そうではない、お主は顔に出やすいのぉ、だいたいわかるのじゃよ」


「いや、スライムに表情無いよ?なんでわかるんだよ!」


本当にそうなのか、じゃああの天使も表情から読んでいたのか?


「表情が無いからと言っても、動き、気配からそれは読み取れるものじゃ」


そんなもんなのか…

スラじい…ただ者ではないな


「実はの、お主に話しかけたのはもう一つ理由があるんじゃ、後先少ない老人、いや老スライムの話をきいてくれんかのぉ?」


悩む理由はない。そこまで言われたら聞かないのが難しい方だ。


「そこまで言うなら聞くしかないな」


「ふぉふぉふぉ、嬉しいのそう言ってくれてのぉ…そうじゃの、どこから話そうか、儂はここ最近夢を見るんじゃ。

その夢はの、天使が出るんじゃ。その天使は儂にこう言ってくる、そろそろ転生しないかとな」


「ふーん、天使か」


あまり天使にはいい思い出はないな、ファイアスライムにしてくれた事は感謝してるが…


「しかし、儂には未練があった。儂の技術を受け継ぐ者がおらんと言う事じゃ。まず、スライムには自我がある者は異常に少ない。それはお前さんも身をもって実感したじゃろう。」


「確かにそうだな」


スラりんを除くスライムの全員は自我がなかった。


「そうじゃ、それで儂はお主を見た時に直感したんじゃよ

お主こそ、儂の技を継承するに相応しいとの」


なるほど、俺がスライムに話しかけているという事はそれは自我があるという事だ。


「直感で決めてもいいのか?もっと考えた方が…」


「良いんじゃよ、儂の直感はよく当たるし、直感を感じなくとも継承はする気じゃったからな」


「俺はそんな暇がないのだが?」


俺は聞いてみる。スラりんを探さないといけないので、そんな暇があるかなと思ったのだ。


「ふむ、それは考えてなかったのぉ、何か理由があるのかの?そしてそれはお主がスライムに話しかけ回っていたのと関係するのかのぉ?」


なかなか鋭い爺さんだ。


「その通りだ。俺はスラりんって言う友達、いや親友がいたんだ」

ーーー俺はこれまでの事を全て話した。

隠したい事があるわけではないからだ。


スラじいは俺の話を聞いた後言った。


「…なるほどの、そのスラりんと言う親友を探したいから儂の技を覚える暇はないと……

しかしのぉ、スラりんを探しだすにはさっきのように話を聞き回る必要があるのではないか?そうすれば冒険者や勇者に出会いやすくなるじゃろう。

そうなれば儂の技は使えるはずじゃ」


確かにスラりんはすぐ見つかりそうもない、そうすれば冒険者や勇者に出会うのは一回や二回じゃ済まなくなるだろう。ここまで流れ着いたのも、その冒険者が原因だし…

ここで出会えたのも運命かなにかなのかもしれない。


「わかった、その技を俺に教えてくれ、いやください。お願いします。」


俺はスラじいの技を教えてもらうことにした。、

教えてもらうのであれば今までの口調ではダメだろう。、そう思って出来るだけ丁寧に話すようにしたのだ。


「あいわかった、お主に儂の全てを教えよう」


「よろしくお願いします!師匠!」


「フォッフォッフォッ、嬉しいのぉ、師匠と言ってくれるとは…お主は儂のスライムとしての初弟子じゃ」


俺はこうして、師匠と仰ぐ人ができたのだった。

師匠ができました。スラりんとの再会を先にするか、師匠との出会いを先にするか、悩みましたがスーラはまだまだ弱いのでこれを機に強くなれればなぁと思います。


ステータスです。


ステータス

名前 スーラ 種族ファイアスライム

称号 冒険者殺しのスライム:クリティカルアタック率・ダメージ上昇

レベル5

生命力7

魔力8

攻撃力7

防御力5

敏捷 6


スキル

睡眠:寝る事ができる。

食事:食べる事ができる。

水魔法:水を発生させる。

念話:魔素の波で会話する。音は介在しない。

水泳:泳ぐ事ができる。

火魔法:火を発生させる。

登木:木に登りやすくなる。


スキルが結構増えてきました。

この師匠との出会いでさらに、増えるかも…


師匠の喋り方の変更をしました。

なんとなく爺さん感が足りない気がしたんです。


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