第1話
ちゅんちゅん
ピッピ.ピッピ.ピッピ.ピッ
カチッ
「ふわぁぁ...」
俺の名前は、牧瀬時雨。
平凡な日常を送る、至って普通の中学3年生。
とある理由から親元を離れることになり、知り合いが1人もいない土地で、妹と弟と暮らすことになった。
特に、成績や運動神経が悪い訳でも無く、強いて言えば中の上くらいで。
顔立ちも、まぁまぁいいくらいだ。
「お兄ちゃーん!起きてるー?」
こいつは、牧瀬詩音。
俺と6つも歳の離れた、妹だ。
見た目は整っているのに、頭の弱い小学5年生だ。
ただし、運動神経がありえないほどよく、ゆうなれば人間離れしてるくらいで、大会なども何個か優勝している。
「兄さん、起きてるなら、早くしないとちこくしますよ?転校初日、しかも入学初日から」
こいつは、牧瀬白兎。
詩音の双子の弟だ。
こいつも、なぜか見た目は整っていて、詩音とは全く逆の性格をしている。
頭はいいものの、体が弱く体育はいつも休んでるくらいだ。
俺は、こんな弟と妹を溺愛しながら...
「はぁ!?今何時!?」
急いで、時計を探すも見つからず、かけあしで下の階に降りる。
遅刻なんて冗談じゃない!!
「あー、今起きたのー?私も白兎もしたくおわってるよー?」
玄関で靴を履いていく妹弟をしりめに、急いで支度を済ませる。
「おー、気をつけろよー」
行ってきまーす!という2つの声を聞いて、俺は支度を終えると急いで外に出た、
がちゃんっと鍵を閉め学校へと向かう。
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「はー、セーフだ...」
学校に着くとどうにかギリギリセーフで入学式にも間に合った。
(にしても、俺も今日から高一かー...実感わかねー)
そんなことを思ってると。
だんっ!机に衝撃がはしり、ギョッ!としながら見上げると金髪の男と黒髪の女がいた。
「えーと...」
なんて言おうか迷っていると
「おー!初めましてー!!!俺の名前九条黒葉!!!んで!こっちにいんのが!西園寺琴葉!!!俺らここでオカ研作ろうかと思ってんの!!でも部員足んねーからお前はいらねー?」
えーー...なんだこの金髪...つか後ろの黒髪の威圧怖っ!!
「ねぇ、黒葉がこう言ってんの..入ってくれるよねー...」
そう言いながら黒髪は近づいてくる。
「はいっはいっ!入る!入ります!」
不可抗力でそういうと満足そうに2人は帰っていた。
...なんだったんださっきの...
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そして、学校のチャイムが鳴り、俺らは変えることになった。
「おー!いたー!!」
金髪黒髪!!
逃げようとすると、
「逃がさない」と黒髪に捕まる。
「えっ、えー!帰らせてー!」
叫びながら抵抗するも今度は金髪に羽交い締めにされ動けない。
「よーし!部室行くぞー!」
金髪は意気揚々にそういうと無理やり引きずって行く。
「ちょっと待て!今日は入学初日だぞ!?」
ズルズル引きずられながらそういうと、
「オカ研はいつでもできる!あと先生から許可は取った!」
俺、どうなんだろう...