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とうとう魔王までゼロから始めることになった  作者: 神羅神楽
第一章 魔王城の奇天烈な精鋭たち
4/10

アータマワルイアータマワルイ

早朝4時のクオリティですお許しください。ちくわぶってうまいよね。

 やしきの廊下をエレミヤについていき、まぁ彼女の部屋に行くことになった。

「アイジ様ー~~~!!」

 全速力で追ってくるエヴァドニ。しかしエレミヤは振り返り、

छोड़ दो(諦観せよ)

 と唱えると、エヴァドニの足元にところてんが現れすてんとエヴァドニは転んだ。

「え~~~~ん痛いよ~~~~!!」

 号泣するエヴァドニ。ただのアホだな。うん。で、俺はエレミヤをお姫様だっこして彼女の指示通り部屋に入った。


 エレミヤの部屋は天井が高く、大きな窓ガラスが張っていて、とにかく本が大量になかった(え?)。預言者の癖に本が全然なかった。あるものといえばなにもなかった(え?)衣装ダンスと机とベッド。せいぜいそれだけで、天井に大きな光の球があり、それが彼女の部屋の電灯代わりとなっていたのだった。

 エレミヤはベッドに座り、ぽんぽんと叩いたので、俺は隣に座った。

「……話とは」

「あたくしの性奴隷になる気はないのですか?」

「ホアアアアアアアアア何言ってんだてめえええええ!!」

 ドアの向うのエヴァドニの張り裂け部声が聞こえる。うるせーな。ウゴウゴルーガでも大人しく見てろよ。

「アイジ」

 エレミヤは俺をまっすぐに見て、俺の手にそっと顔を寄せて来た。

 ちょっと緊張する。俺も顔を近づけ、唇が近づいていき──。

「なんですかアイジ様!! その女のどこがいいんですか!! 私の方が胸あんだルォォォォォガァァァァ!!」

 エヴァドニが完全に壊れた。わーい。

 で、それを完全無視して俺たちはそっとキスをした。

 俺は視線をそらして顔を真赤にし、エレミヤもエレミヤで血色の悪い顔を紅潮させて俯いた。なんかしらんけど一日目にしてギャルゲーで言う所のヒロイン攻略をなしとげちまった。やったぜ。

「……アイジ」

「なんだ」

「……あたくしは食欲・睡眠欲・性欲に忠実なだけのなんの取り柄のない女です。あたくしのこと、本当は好きじゃないんでするか?」

「好きだよ。押し倒したいくらい好きだよ」

「じゃあ……」

 エレミヤは俺の胸のスカーフを掴み、そのまま俺を引きずり下ろした。

 俺がエレミヤを押し倒す形となったのだ。

 エレミヤ……うーん、名前覚えにくいが、貧乳の部類だが全く胸がないわけでなくいいかんじに肉付きがいい。華奢で脱いだらきっとスレンダーな体つきをしていそうだ。俺の大好物のカレーよりうまそう。いただきまーす。

「アイジ、やさしくしぶぶぶぶぶぶぶぶぶ」

 は?

 エレミヤがスマホのバイブレーションみたいに小刻みに振動した。

「お前どないしたん?」

「どうやらエヴァドニがあたくしに遠隔魔法をかけているようでする。それに私の精霊が拒絶反応をして、わたしはこのようにぶぶぶぶぶぶぶ」

「ざまーみろばーかばーかバーサーカーソウル!!」

 外からのキャラが完全にぶっ壊れたエヴァドニの声に俺はさすがにキレて、ドアを思いっきり開けて奴の顎を思いっきりアッパーした。エヴァドニは「おドム」とか言ってぶっ倒れて気を失った。

「なぁエレミヤ……つくづく思ってたんだが、セクロスは今度にしようぜ。いつでもできんだからもっとこう、お互いのことを知ってからの方がお前もいいと思うんだ」

「そうですか、それは残念でする。しかし今夜はあたくしと添い寝はいかが?」

「君かわうぃーね!!」

 というわけで、俺は自分の部屋から持って来た聖書をエレミヤとベッドで一緒に読んで、難しすぎたので二人とも3分で寝た。


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