留学先で〜1〜
留学に来た。
この国は前からお父様が誘われてるところで、お父様にあの国を見捨てた時にここに来ても良さそうか下見しておけって言われたので。
「うーん、いい天気。」
原っぱでゴロゴロしたくなっちゃう。
「いっしょに寝転ばないか?」
ん?!
「失礼、お嬢さん。アレン・ル・ルコナリテと申します。」
「シーファ・ディ・リーヌと申します。」
「1人で寝てると怒られるんだ。いっしょに寝転ぼう?ほら。」
いや、王子がそんなことしちゃダメじゃない?
んー、でもなー、殿下に誘われたって免罪符でやっちゃお。
「シーファ嬢は留学か?まだ1年じゃなかったか?」
「まだ1年ですけど、この国を見るために留学してきました。」
「そうか、俺はいい国だと思ってる。楽しんでいってな。」
「ええ。」
ああ、なんか眠くなってきた…
ふわぁ…
「…ー……しー………」
「んー…れんにいちゃん…あと…ごふん……」
「っ、ダメだよ。しーちゃんは5分じゃすまないだろ。」
ん?れんにいちゃん?
「ふぇ?」
「おはよ、しーちゃん。まさかシーファ嬢がしーちゃんだったなんて。公爵を誘っておいて良かった。」
お前が犯人か。
「レン兄ちゃんなの?」
「ああ、お前の幼馴染のあのレンだ。」
「え゛っ」
恥ずかしい…/////
でも嬉しい。また会えた。
レン兄ちゃんはわたしの好きな人だから。
「しーちゃん。嬉しい。良かった。」
「レン兄ちゃん…」
苦しいです。
空気読んで言わないけど。
もう10分くらいたったんじゃないかな。
「レン兄ちゃん苦しいからそろそろ離して」
「うん。」
「レン兄ちゃん、相変わらずかっこいいね。」
「しーちゃんも相変わらずかわいいな。」
「もう、照れるからそういうこと言わないでよ。」
「しーちゃんが生まれ変わってるって信じて王子業頑張りながら探してたんだよ。」
「へー。」
─これってもしかしてを期待してもいいのかな。
「あっ、私はねーなんと、婚約者がいます!」
「は?なにそれすぐ壊してくるからな。安心しろ。」
「いや第2皇子だから無理だって」
「あー、あれか。自滅しそうだしほっといていいや。」
「え、なに、自滅って何?!」
「まあまあ。」
「教えてよ〜」