廻り笑う道化師
くるくると町を廻る。自転は私だと言わんばかりに廻る廻る。昨日も今日も明日も他人の喜怒哀楽をくるくる、くるくると廻り続ける。
私は、笑う道化師。何処までも何時迄もくるくるくるくる廻り笑う。
クズのような父親を見て笑う。赤ん坊の背中を叩き泣かせるクズのような父親を嘲り笑う。愚かで無知で何という憶病者なのだろうか?
くるくるくるくる廻る廻る。螺旋を描くように廻る廻る。
他人の財を食い散らかす醜い人を犬に見立てて廻り笑う。打算と欲に埋もれた自慰は吠える犬のようだ。本心のない誘惑も人の心は動かせない。廻ろう!廻ろう!哀れな犬よ!
くるくると回し回って廻る巡る。流すように廻る廻る。
友人よ、どうして廻るのだい?どうしても廻りたいのかい?笑みがこぼれるほど楽しいのかい?
楽しいさ!始まりから終わりまで廻ればわかるんだ!こんな世の中でも真理は変わらないんだ!こんな私を笑いたければ笑ってくれよ!
廻り廻り笑う道化師
揺らめく独楽のように力尽きるまで廻ろう。