表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘却の子ノ神  作者: 漆胡麻
『第一シリーズ』
9/39

記憶の始まり



お爺さんと帰宅し、シンは家にあがる


【シン】

「一体僕に何の用?」


【お爺さん】

「すまなかったね、私は“音瀬源一(おとせげんいち)” いきなりだが君の名を教えてくれぬか?」


【シン】

「僕はシン、記憶喪失中だけど名前はシンと言います」


【音瀬源一】

「記憶喪失にシンという名前か…。実は私はお主がこの国に来ることを知っていた人物だ」


【シン】

「源一おじさんが僕のことを知っていた?」


【源一】

「さよう、お主のことは死んだ私の妻から聞いていた」


【シン】

「え?死んでるのに話が聞けるの?」


【源一】

「そうではない、我々“アニマ族(人間)”が持つ特異能力によって、私の妻がお主のことを予見していたのだ」


【シン】

「そんなことがわかる人がいるんだ?」


【源一】

「お主はこの国の救世主になる存在だそうだ」


【シン】

「僕が救世主?記憶喪失の僕が?」


【源一】

「突然のことで何を言われているのかわからないかもしれぬが、お主はこの国にとっての希望となる人物だと言うことだな」


【シン】

「源一おじさんの妻は何者なの?」


【源一】

「妻の能力は予知能力、お主が記憶の記憶の欠片(エフィクリート)を探し、この国に偶然やってきた存在だということは知っている」


【シン】

「凄いね!その通りだよ。で、僕はどうしたらいいの?」


【源一】

「お主も知っての通り、今日本では徴兵制度が組み込まれようとしている。お主が来たことで妻の予知通りに物事が進んでいるのだ」


【シン】

「僕のせいで?」


【源一】

「そうではない、妻が予見して他界してから五年も前のことだ。その五年後の今、現実となってお主が現れ、平和だった日本では戦争が始まろうとしている」


【シン】

「僕は確かに記憶の欠片を探している、でもこの国では異国人を拘束すると言っていた。僕はどうしたらいいんだ……?」


【源一】

「お主が何者かは私にもわからぬが、

お主が探している記憶の欠片はこの国にあるだろう。仮に天皇が持っていたら取り戻すのは困難だがな」


【シン】

「その天皇陛下って誰なの?」


【???】

「おっと坊主、そいつは俺が答えてやるよ!天皇陛下ってのはこの国の“最高権力者”さ!」


突如シンの背後に男性が現れた



【シン】

「…おじさんだれ?」


【佐渡仁介】

「…っておい!知らないのかよ?てか俺はおじさんじゃねえ、“佐渡仁介(さわたりじんすけ)”だ!」


【シン】

「あ!さっき映像に映ってた人だ!」


【仁介】

「思い出したか、ちなみに俺はお前のことを知っているぜ?確か“シン”だろ?」


【シン】

「すごいね!正解だよ。ところでどうしてこんなところにいるの?」


【仁介】

「気になるよなぁ?…まぁ簡単に言えば、ここにいる爺さんと俺で反乱計画を企てている仲だと思ってくれ」


【音瀬源一】

「此奴は私の元部下だった男だ。若くしてこの国の帝国軍トップの座に就いた天才だよ」


【仁介】

「よせよ爺さん、アンタの方が天才だろうが」


【シン】

「そんな人がどうして反乱計画を企てているの?」


【仁介】

「まぁさっき映像に映った時の俺とはだいぶ雰囲気が違うことに気付いてるかもしれないが、俺は今密偵として活動している」


【シン】

「どうしてそんなことをしているの?」


【仁介】

「お前も聞いた通り、最高権力者である天皇が徴兵令を下し、国民の命を利用しようとし始めている…これは国の危機だ」


【シン】

「天皇は何をするんだろう?」


【仁介】

「考えられるのは四大帝国を支配することだろうな」


【シン】

「そういえばその四大帝国って何?」


【仁介】

「このシャウロ大陸に存在する四つの帝国、“アングリラ帝国”、“ファドゥン帝国”、“ランバロート帝国”、“神聖日本帝国”だ」


【シン】

「凄いね、一体どんな国々なんだろう」


【仁介】

「他は特徴無いが、アングリラ帝国については脱獄不能要塞と呼ばれている。一度捕らえられて出てこれた者はいないってな」


【シン】

「へぇ…恐ろしいね」


【仁介】

「奴らが攻めて来ないのはこの国が最強と名高いからだ。だが、内乱が起これば間違いなく攻められる」


【源一】

「それでも戦わねばならぬ、多くの命が失われることには変わりはないがな」


【仁介】

「天皇側に就けば国民の大半が無駄死にする。爺さんの奥さんはそう言っていたな」


【源一】

「どちらにせよ前天皇陛下が暗殺された理由を知るまで私はこの国に争わねばならぬ」


【シン】

「暗殺された?」


【仁介】

「誰に暗殺されたのかはわからねぇ、だが一つわかるのは息子だった“風谷明人(かざみあけひと)”、アイツになってからはこの五年間何もかもがおかしいってことだな」


【源一】

「我々はそれを調べる為に戦うのだ。天皇側に就くわけにいかぬ理由がそこにある」


【シン】

「きっと危険なのは間違いないね、でも僕も一緒に戦うよ!」


【仁介】

「言っておくが生半可な気持ちじゃ危険だぜ?……と言っても、今更引くこともできないがな!」


【シン】

「僕にとってはよくわからない問題だけど、僕は記憶(エフィ)を取り戻さないといけない!だから協力すれば見つかるかもしれない」


【仁介】

「戦いが落ち着いたら一緒に探してやるよ、お互い生き残ってればの話だがな!」


【シン】

「生き残るさ!だから色々戦い方を教えてよ?」


【仁介】

「残念ながら俺からは教えられそうにないな、まだ俺は敵に気付かれるわけにはいかない、お前は爺さんたちに任せるつもりだ」


【源一】

「悪いなシンよ、だが明日に備えてお主にもこれから準備してもらうぞ」


【シン】

「準備?」


【仁介】

「ってわけで、俺はもう戻るぜ。明日には帝国軍が出てくる、なるべく早く帝国軍基地を制圧してくれよ」


【源一】

「何も心配はいらぬ、任せておけ」


【仁介】

「俺もなるべく内側から攻める。兵力はなるべく失わないように頼むぜ」


【源一】

「無論だ」


シュッ


仁介は凄まじい速さで消え去った


【シン】

「早い…!」


【源一】

「あれは“千進(せんしん)”と呼び、私が陽光照人殿から学んだものを仁介に教えた移動方法だ。見えなかっただろう?」


【シン】

「早すぎて見えなかったよ」


【源一】

「時間があればお主にも教えたいが、残念ながら今は難しそうだ。今まで仁介たちと築いた地下がある、まずはそこに案内しよう」


二人は隠し部屋から地下に続く階段を降りていった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ