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忘却の子ノ神  作者: 漆胡麻
忘却の子ノ神ー序章ー
3/39

序章



シンとファージャックは“王神界(ドゥルフガ)”から神界(ムルフガ)天界(チャヂョドゥ)聖界(シュロティ)仙人道(ナンジョフ)へと向かう為全力かつ隠密な速さで移動していた


【王神の子:シン=アルベラン】

「くそ……神界も天界もまるで獄国(ムニヂエガ)みたいな景色になっちまってやがる!」


【仙神:ファージャック=トレオンス】

「シン殿、もし敵に遭遇してしまった場合は構わずワシを置いて突き進んでくれ」


【シン】

「なに?そんなことできるわけがないだろ!」


【ファージャック】

「ワシはともかく“下界(シュグジャラート)”にはエネア殿が居られる。大地の女神に会えば姿を完全に隠すことくらいはできるじゃろう」


【シン】

「ふざけるなファージャック!仲間を見殺しにできるわけがないだろ!」


【ファージャック】

「よいかシン、これはもはや世界の命運が掛かっておると知れ!ディージャード様がワシら二体を残した意味を理解するのじゃ」


【シン】

「わかっている……だがこんなところでお前を失うわけにもいかないだろ」


【ファージャック】

「だからこそじゃ、お主がワシを想うならばたった一体でも今は生き延びるのじゃ。よいな?」


【シン】

「わかったよ、だが俺は必ずお前の元にいつかまた戻る」


【ファージャック】

「それでよい」


すると突如二体の元に影が現れた


【???】

「ドコヘユク」


【シン・ファージャック】

「!!?」


影は姿を現す


【???】

「オマエラハ、ナニモノダ」


【シン】

「なっ!?なんだこいつは?」


得体の知れない存在が現れた


【ファージャック】

「行けシン殿!明らかに此奴は見たことがない異質な存在じゃ、ワシが何とかする」


【シン】

「くっ……!わかった。頼むぞ!」


【???】

「マテ」


憎鎖(メーザ)


【シン】

「ぐッ!くそ、離せ!」


【???】

「ダマレ、オマエタチ ツカマエル」


【アランディム神王子:ケルディ=アランディム】

「待てよ、邪神!」


光剣(インビハイト)


ザンッ


【王神の子:シン=アルベラン】

「アンタは……ケルディ!!?」


【ケルディ】

「おいおい、相変わらずお前は呼び捨てか?ケルディ神王子だ。久しぶりだな!シン」


【ファージャック】

「ケルディ神王子殿!お久しぶりでございます。ご無事で何より」


【ケルディ】

「お久しぶりです、ファージャック殿。感動の再会はここまでにして、ここは俺に任せて先に行ってくれ」


【シン】

「あぁ……頼んだぜ、ケルディ!」


【???】

「ノガサナイ」


憎鎖(メーザ)


【ケルディ】

「しつこい奴だ!!」


“光剣”!


ザンッ ザンッ


【シン】

「助かった、行くぞファージャック!」


タッタッタッタ


【ケルディ】

「ところでお前は一体何者だ?」


【邪神:ハンジャパオ】

「ワレハ”ジャシン ハンジャパオ”、クュルティンサマヨリ ツクラレシモノ」


【ケルディ】

「邪神……か、悪いがお前たちのような禍々しい存在を放置するわけにはいかない、消えてもらうぞ!」


【???】

「さて、それはどうかな」


【ケルディ】

「なに?」


支配ノ刻(ムルフダール)”!


【ケルディ】

「チッ、新手か!」


ケルディは向かってくる黒い闇を避けた


【邪神:グリプオール】

「我は“邪神グリプオール”、神々の支配を任された存在」


【ケルディ】

「なぜこんなことをする?何が目的だ?」


【グリプオール】

「貴様に答える気はない」


邪神召喚(ジーニース)


グリプオールの禍々しい力によって周辺に新たな邪神が現れる


【ケルディ】

「なんだコイツらは!?」


【???】

「呼んだか?」


【グリプオール】

「紹介しよう、コイツらは“邪神ティーオザグ”と“邪神エンヴァルティオ”だ」


【邪神:ティーオザグ】

「なんだ、こんなやつ程度に我らを呼ぶとは」


【グリプオール】

「コイツの他に逃亡者がいる、すぐに追う必要がある」


【ティーオザグ】

「まぁ待てせっかくだ、我ら四体の力で生命を生み出し派遣させればよい」


【グリプオール】

「それもそうか」


出よ!憎神!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ


【アランディム神王子:ケルディ=アランディム】

「一体なんだ!?これは!」


【邪神:ティーオザグ】

「我らの最高傑作だ!」


ゴゴゴゴゴッ


【ケルディ】

「くっ……!なんて禍々しい力だ!」


【ティーオザグ】

「完成だ」


シューッ


【ケルディ】

「な……なんだこれは!?」


邪神たちが生み出した生命体は周りの空間を澱ませるほどの漆黒に包まれていた


【グリプオール】

「目覚めたか、憎神たちよ」


【憎神:ゾルディアス】

「俺は“憎神ゾルディアス”、この憎悪をどこで発散させればいい?」


【ティーオザグ】

「お前たちは逃亡した神たちを捕らえてこい、間違っても我ら邪神に逆らおうとはするな」


【ゾルディアス】

「わかっている、俺は戦えればそれでいい。行くぞ“デスモアル”、“グラモニウズ”よ」


シューッ


物凄い速さでシンたちを追いかけていった


【ケルディ】

「あのゾルディアスとかいうやつもヤバかったが、コイツら四体はもっとヤバいな……だが負ける気はない!」


【ティーオザグ】

「さて、続きを始めようか」


【ケルディ】

「シン……必ず逃げ切れ!」


はぁぁぁぁぁッ!


キンッ


【グリプオール】

「なんだコイツは?弱いな」


【ティーオザグ】

「そのようだな、コイツは消してしまおう」


消滅ノ刻(ブロンダール)


【ケルディ】

「なに……!?」


くぁぁぁぁぁぁッ!!!


ケルディは完全に消滅した


【邪神:ハンジャパオ】

「オイ、オレノエモノ ヨコドリスルナ」


【邪神:エンヴァルティオ】

「オォォォォォォォッ」


【ティーオザグ】

「そういうなよ、まだ獲物はたくさんいるんだからな」


【グリプオール】

「我らは早くクュルティン様の元へ向かうぞ」


四体の邪神は王神界へと向かった



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