8️⃣4️⃣ テスト返却
「ママ学校いってきまーす」
「じゃぁ、母さんいってきまーす」
ママには、朝早く学校に行くので、お昼はコンビニで何か買うって伝えたけど、料理好きのママは今日も作ってくた。
何で早く行くのか聞かれて、学校の早朝掃除週間で、二人して担当になったからだと嘘をついたけど全然怪しまれなかった。
ママの作ってくれた美味しいお弁当を持って学校に着くと、先ず保健室に行き、雪は一輝に見守られながら、大の苦手な注射を打ってもらってから教室に向かう。
注射は全然有り難くないけど、女の子でいられることは有難いので、今日も頑張れた。
雪にとって最悪な出来事が終わると、教室に行くまでの間一輝と会話しながら歩いて行く……。
「其れにしても、昨日のテスト超難しかったよね!」
「あ、そうか? 俺は全然難しくなかったけどな! そういえば、雪は開始十分とかで寝てたっけな……」
「ふぇえ、そうだっけ? 全然記憶に無いよぉ」
何でかテストが難しかった記憶はあるけど、残念な事に、そんなに早くになんか寝た記憶が無かった。
……平和と言えば平和である。
教室に行くと美優ちゃんがもう来ていて、自分の席から雪に向かってウインクしてきた……。
どう返したら良いかわからず雪は笑った。
「えへへ!」
(何でウインク? 深い意味無いよね?)
心の中で結構焦ってると、ホームルームが始まり、上原先生が耳を疑うような言葉を口にした。
「今日は有難い事に、全教科戻ってきマース!」
(ふぇえ、全然有り難く無いよね! 何で先生方頑張っちゃってんの!?)
一時間目の数学の授業から、テストが返却されていく……。雪は恐る恐る渡されたテストを確認すると、そこには目を疑うような点数が記載してあるでは無いか……。
……テスト用紙には百点と記してあった!
(ええー!? 嘘でしょ、衝撃的すぎる)
驚きのあまり、テストを返却されて呆然と立ち尽くす自分がいた。
「おい、雪どーだった?」
隣の席から一輝が小声で聞いてきたので、テストを見せる。
「げっ、何それまじかよ! 開始早々寝てたくせにすげーな!」
一輝の驚きが半端なかった。
「で、そんな一輝は何点だったの?」
小声で話して、返却されたテストを見せてもらうと、驚いてる一輝も百点満点だった!
「わぁー、やっぱり流石だね」
「うん、でも何か悔しい!」
同じ満点なのに、悔しがられてしまった!
二時間目からも、他の教科のテストが返却されていった。
結局、雪は数学だけ奇跡の満点で、他の教科は平均点より上や、ギリギリ平均点のもあったのに、苦手な英語は平均点より少し下回ってしまった。
「うわぁー! やっちゃった!」
(スカート短いの直さなきゃだよぉ!)
凄く残念過ぎて、泣けてきた。
数学のテスト返却の時は、一輝に何故か悔しがられたけど、一輝の結果は全部平均点より上だった。
(さすが過ぎる! 私も次のテストは絶対頑張んなきゃ)
ちょっと遅すぎるけど、気合いが入った!
読んで頂きありがとうございます。




