7️⃣4️⃣ 上原先生との電話
スマホを持ったまま数分待ってると、上原先生が電話に戻ってきてくれた。
雪は、一輝が気になりスマホを耳に当てたまま振り向くと、まだ鼻を手で押さえているのが見える。
「雪ちゃん、王助に聞いてきてあげたよ!」
「……」
「雪ちゃん? 聞いてる!?」
「あっ、はい大丈夫です。其れで、何か言ってましたか?」
雪は自分の格好がエロいのだと自覚して、ベッドに座ると一輝に見えないように布団を掛けた。
「何かね、今、雪ちゃんの身体の中で女性ホルモンのバランスが凄く悪いらしいよ!」
どうやら、火照ってポカポカしているのは、女性ホルモンが低下し、体温調節に関わっている自律神経のバランスが、崩れてしまっていることが原因となっているらしい。
雪が、日常生活に支障をきたさないように生活するには、低下したホルモンを薬で補充するホルモン補充療法などの対処方法が必要だと言われた。
「真希ちゃん、私はこのままじゃ駄目なんですか?」
「そうね、このままじゃ駄目だと思うわ! 雪ちゃんは女の子でいたいの? それとも男の子に戻りたい?」
「……」
すぐには答えられ無かった……。
「迷ってるのね! 仕方ないわ、迷っても」
「……」
雪の症状はこのままにしていると、時や場所を選ばず一日にたびたび起こるらしく、何も対処せずにほっといたら、その症状が数年間続くかもしれないらしい。
「あの、わ、私は、女の子のままでいたいです」
色々なことを考えに考えた末、雪の口から出た答えだった。
「なら、明日の朝早く学校に来れるかしら? 王助が雪ちゃんが良ければホルモン注射を打ってくれるそうよ」
「朝早く学校行くのは大丈夫です! 朝は何時も早起きしてるから……」
雪のは女の子になり、生理も起こる身体になったけど、大分無理して女の子の身体を使っていたらしい。
でも、ホルモン注射を一週間程続ければ、とりあえず普通の生活が出来る女の子の身体に戻るどのこと。
その後、また同じ症状が起きてしまうのかは、雪と同じ様に女の子になった人がいないから、どうなるか不明らしいけど、女の子でいたいならしないと駄目らしいのでお願いする事にした。
「分かったは、王助に伝えておくわね! 其れにしても、王助が元の姿に戻れる薬の研究してるけど、雪ちゃん必要無くなったのかな?」
「……」
女の子でいたいという気持ちが強かったけど、将来の事を考えるとやっぱりよく分からないままだ。答えられなかった。
「あっ、いいのよ! 気にすることなんて無いわ! あのバカがしでかしたことなんだから、雪ちゃんがどっちを選択するるにしろ、研究はしてもらうわね」
「あの、真希ちゃん……ありがとうございます」
「いいのよ! いいのよ! こっちこそ色々大変な目に合わせてごめんね。じゃぁまた明日ね。でも、テストは頑張りなさいよ!」
「ううっ、は、はい」
(テストの事忘れてたよぉ! やばみすぎる)
電話が終わると、雪は一輝に飛びついた!
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