7️⃣3️⃣ 家に帰ったら
保健室で目覚めた後は、何故か火照りもなく、変な気分も治まっていた。
さっきまでの状態異常は、何だったんだろうか……。
(とにかく、早く家に帰らないと。明日はテストだし!)
頭の中は明日のテストのことでいっぱいになっていた。
保健室の先生が後から来てくれて、体調が戻った事を伝えると、帰って大丈夫と言われたので久美ちゃんと一緒に帰る。
でも、歩いているとまた身体が火照ってきたのがわかった。
(こんなんじゃ、 絶対普通の女の子じゃないよぉー!)
「あれ、雪ちゃんまた火照ってるの? 」
久美ちゃんが心配そうな目でこっちを見ている。
「久美ちゃん気付くの早いね! ちょっとポカポカしてるよ。何でだろうねぇ!」
「家に帰ったら絶対無理しないで休んでね」
「 うん、そうするよ」
電車は、久美ちゃんとは別方向の為駅で別れると、雪は一人で帰った。
☆
「ただいまー」
「雪お帰りなさい。あら、体調でも悪いの?」
「ママー、何かポカポカするんだよね! とりあえず部屋で休んでるね」
「 熱かしら?」
「 熱は無いみたいだよ。疲れてるのかな!」
二階に行くと自分の部屋ではなく一輝の部屋にノックもせず入った。
「あ、雪お帰りー」
「……」
「あ、雪お帰りー」
「一輝、二回も何で言うのよ……。そんなことより、私身体が、火照ってポカポカして暑いんだよね! だからちょっと休むね」
そう言って、何故か一輝の部屋で制服を脱ぎ出すと、下着姿のままベッドに潜り込んだ!
「ちょっと、ここ俺の部屋だから!」
雪は一輝の言葉はお構い無しに、雪は布団からは出てこない。
少し前まで、毎晩一緒に寝ていたベッドに雪が寝ていると思ったら、一輝は少し嬉しい気持ちにもなった。
「雪其れ熱何じゃないのか?」
「なんかね、身体が火照って暑いけど、熱とはまた、違うみたいなの!」
心配になった一輝が、隣で横になり雪をそっと抱きしめた。本当に暑くなってる気がした。
リビングから体温計を持ち出し、測ってみたけど、不思議な事に、何度熱を測ってみても雪の身体は平熱だった。
「おい、上原先生に連絡して、体調の事聞いてみようぜ! 熱が無いって事は女の子になったのが関係してるんじゃないのかな?」
スマホを鞄から取り出すために、布団からから出て立ち上がったその時だった。
──びったーん──
「いたたた……」
「おい雪、大丈夫かよ!?」
立ち上がっただけなのに前に転んで床に膝小僧をぶつけてしまった。
「う、うんありがとう! これくらい大丈夫だよ! スマホ……スマホ……」
そういえば、先生は何時でも連絡してい良いって言ってたっけ! 雪は鞄からスマホを取り出すと、上原先生に電話を掛けてみた。
「もしもし、上原です!」
「あ、もしもし、あ、あの雪です先生今晩は!」
「やーだー雪ちゃんね。どうしたの? 先生じゃなくて下の名前で読んで大丈夫よ」
「あの、真希ちゃん……、えーっと私、熱が無いのに身体が火照ってポカポカしてるみたいなんです! 放課後学校で倒れて保健室で休んでから帰ったんですけど、何なんだろうと思って……」
「ちょっと待ってね、熱が無いのに火照ってるって事なのね! 隣の部屋に弟の王助が居るから聞いてみるわね!」
スマホを持ったまま、雪は下着姿のままで待つ事になった! というか、下着姿なのをすっかり忘れていた。
隣で鼻血を出してる弟の一輝がいるけど……。今はそれどころじゃなかった。
(今、私の身体に起きてることは一体なんなんだろう……)
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