7️⃣2️⃣ 雪の身体は火照っている
久美ちゃんにノートを貸してあげた後も、雪の身体はまだ火照っているままで、変な気分のままだった。
(何でだろう……全然治まらないよぉー)
久美ちゃんに身体が火照ってることをバレたので、恥ずかしさのあまり早々に帰らなきゃと焦っていると、どんどん身体が火照り出す。
(ふぇーん、なんなの私の身体……)
「久美ちゃんごめんね、一緒に帰りたいんだけど、私今日は急いでるから先に帰るからね!」
一緒に帰りたそうな顔をしている久美ちゃんに、そう言って教室のドアを開けようとした瞬間、雪は目眩がしてきて、頭がクラクラして後ろに転倒して倒れてしまった。
──ドスン──
☆
ふと目を覚ますと、雪の目の前には天井が見えた。横を向くと、隣には、椅子に座った久美ちゃんがうつ伏せになって寝ている。
雪は保健室のベッドで横になっていた。
(ええっ、一体どういう事!)
雪は全くこの状況が飲み込め無いでいた。
よく分からないまま、雪が隣で寝ている久美ちゃんの頭を撫でると、久美ちゃんがゆっくり頭を持ち上げて目を覚ました。
「……ん?」
「久美ちゃん、私、何か凄く迷惑掛けちゃったみたいだね……沢山面倒見てくれたみたいでどうもありがとう」
「 うわぁぁぁん、目を覚ましたんだね良かった。私、雪ちゃんがこのまま目を覚まさないんじゃ無いかと思ったんだよ!」
優しいく雪の手を握り締めた久美ちゃんが、話しながら目の前で涙ぐんでいる。
「本当にありがとう! でも私どうしたんだろ?」
どうして自分が此処にいるのか、その前の出来事が何も思い出せなかった。思い出せたのは久美ちゃんの名前だけで、彼女とはどんな関係なのかも全く覚えていなかった。
久美ちゃんから、記憶を無くして全く思い出せないでいる雪に、彼女から声を掛けられ、ノートを貸してあげたところからの出来事を全部説明して貰った。
其れでも、雪は何も思い出すことは出来なかったけど、何があったのかだけは頭の中で理解する事が出来た。
「雪ちゃんが教室のドア付近まで行った時に、急に倒れちゃったんだよ。すっごく吃驚したんだからね」
久美ちゃんはとても優しい子だ。涙ぐんでいるる目が、今度はポロポロと涙を流している。
凄く心配させちゃったんだなと思い雪は反省する。
「本当にありがとう! 私、久美ちゃんがいなかったらどうなってたか……」
「友達だもん。気にしないで良いよ」
「えへへ、ありがとう」
雪は久美ちゃんに何度もありがとうとお礼をした。
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