❻❻ 可愛いは正義!?
「ただいまー」
その日の夕方、家の玄関のドアが開いて女の人が入ってきた! よく見ると制服を着ている。
俺の姉貴が家に帰ってきたのだ。
「おかえりー」
リビングでくつろいでいた俺は、 雪だと気づくと玄関に向かっていた。
「うん、一輝ただいまー」
雪は俺の目をみて、ニコッと笑顔で微笑みながら言った。
(帰宅が遅かった事を注意しようと思ったが、笑顔が可愛くてズルイ……全然許せる!)
「どうかな?」
唐突に雪が質問してきた!
「……!?」
「どうなのよ!」
「……!?」
(ちきしょー! 化粧してて可愛いすぎるのに、可愛いって言えなかった……)
「ねえってば……ちゃんと私を見てよ!」
「う、うん……」
「見てる?」
「見てるよ! スカート短くしただろ!」
「えへへ、可愛くなりたくてつい……。じゃなくて、スカート短くしたのは正解何だけど、他には?」
「け、化粧……してるんだろ! 凄く似合ってる、可愛いじゃんか、どーしたんだよ?」
不思議なことに、何時もと違う雰囲気の雪が目の前に居るだけなのに、一輝は照れてしまった。惚れ直したと言っても過言ではない。
「えへへ、正解でーす。あのね、今日は四人でお化粧の勉強会してきたんだよ」
放課後カラオケで、由美ちゃんと真白ちゃんと美優ちゃんと、一緒にテスト勉強するはずが、急遽、雪が学校に化粧して来ていない事を知った三人が、わざわざお化粧の勉強会をしてくれた事を話した。
「もうすぐテストなのに、頑張ってきたのは化粧かよ!!」
思わず突っ込んでしまった。
「ま、まぁ俺は雪が更に可愛くなって嬉しいけどね……」
「良かった! 一輝に可愛いって言われたかったんだもん。でも、化粧って結構時間かかる作業何だよね。これから私に出来るか心配だよ!」
「これからって……学校にしてくのか!?」
「そうだよ! 美優ちゃんとか、他の子も薄塗りで化粧してるんだって。だから、私も軽めに化粧しようかなって」
一輝は女子達が化粧してるなんて知らなかったというか、全く気づかなかった。
「それじゃぁ、これから雪も朝からもっと忙しくなりそうだな」
「うん、そうみたいだねぇー! でも、せっかく女の子になったんだし、頑張ってみるね!」
(……やばい、もっと惚れる……)
「まさかスカートも短いままなのか?」
「そうだよ! 可愛いいんだって」
短くてパンツみえそうなのに、頭ん中が可愛いで埋め尽くされている雪には、一輝が心配して注意したけど、今まで通りの長さで履くことを即却下されてしまった。
(可愛いは正義なのか!?)
一輝は、これからは、電車の中でもっとしっかり雪の事を守ろうと誓った。
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