5️⃣9️⃣ 一緒にカラオケ行かない?
「ねぇ、雪ちゃん、一緒にカラオケ行かない?」
「えへへ……由美ちゃん、私カラオケは……苦手かも!」
勉強やスポーツ、ゲームは好き。
でも、カラオケは音痴な訳じゃないけど、何となく苦手で、全然行ったこと無かった。
「雪ちゃん、ろそろろ中間テストあるから、カラオケで一緒に勉強するんだったらどーかな!?」
「真白ちゃん、勉強するなら行こうかな。私、美優ちゃん誘っても良い?」
「いつも一緒にいる友達でしょ! 良いよ」
「わーいありがとう!」
☆
──お昼休み──
弁当箱の蓋を開けると、雪が微笑み、ちょっと照れくさそうにしながら、卵焼きを自分で作ったことを話す。ついでに、一輝の分まで作った事も……。
「すげーじゃん! てか、一輝ズルくない」
「おいこら、俺のはついでにだよ……。あのな、お前はすぐズルいって言っくるじゃんか! それ辞めろよ」
「だって、だって、だってだよ……」
(まぁ、無理もないか、雪に告白するくらい好きだったんだからな……)
雪は俺が自分の箸を取り出すと、すかさず奪い、俺の弁当箱から、二個入ってるうちの一個の卵焼きを大誠の弁当箱に入れた。
「どーぞ! 大誠も食べて良いよ」
「こら、雪、俺の弁当減っただろうが……」
「えへへ」
こっちは、怒ってるのに、雪は悪気何てないって表情で、こっちに微笑みかけてきた。
(ちくしょう、許せるな!)
大誠は嬉しいんだろう……卵焼きを大事に最後まで食べないようにしている。
「美味しそうだね!」
美優ちゃんが雪の弁当箱に入ってる卵焼きを見て欲しそうな目で訴えている!
「食べて良いよ! はい、あーん」
雪が美優ちゃんに食べさせてると、大誠が羨ましそうに眺めている。
「俺も食べさせて欲しかったぜ!」
「あははっ! ごめんごめん」
雪が笑っている。
「俺が食べさせてやろうか?」
大誠の弁当箱にある卵焼きに箸を向け近づける。
「おい、一輝辞めろー!」
大誠は必死で弁当箱を抱えている。
一輝は、自分は幸せ者だなと感じていた。
「あのさ、朝は、由美と真白と何話してたんだよ?」
お弁当を食べ終わり片付けていると、一輝が聞いてきた。
(私の事、気になってたんだ……)
「あのね、大した会話してないけど、お友達になっちゃった。それで、一緒にカラオケで勉強しようって誘われたんだよ」
「カラオケで勉強すんのか!?」
「そうだよ! あっ、美優ちゃんも誘って良いって言われてたんだった。……えーっと、今日は行ってこようと思ってるけど……?」
「けど……?」
「行かない方が良いかな? 寂しくならない?」
「バーカ、もう大丈夫……雪が男と遊び行くなら心配だけど、女の子同士何だろ! 仲良くなったんなら一緒に行ってくればいいじゃんか」
「うん、ありがとう! じゃぁ、また明日もお弁当作ってあげるね」
そう言って雪は手を握ってきた。
(やっぱり許せる!)
「あのさ、美優ちゃん……」
「なんですか雪ちゃん?」
「今日ね、カラオケで一緒に勉強しない?」
「カラオケで……勉強?」
「うん、私ね、今日由美ちゃんと真白ちゃんと仲良くなって、それで一緒に勉強しようって誘われたんだけど、美優ちゃん誘っても良いか聞いたら、良いよって! だから一緒に……」
「二人はギャルだからなー! 住む世界が違う人と仲良くなれるかな……」
「大丈夫だよ! 外見あんなだけど、中身は全然違って、真白ちゃん何か頭良いんだよ! 入学試験で学年で三位だったんだって」
「うわぁー凄いっ! なら絶対私も行きます。」
美優ちゃんも参加することになった!
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