5️⃣5️⃣ 「つ、つかれた……」
「つ、つかれた……」
ハアハア……
ゼェゼェ……
「そ、そんなに……雪ちゃん大丈夫!?」
「うん……でも、良かった! 何とか上手く皮むきも出来たし、切ることもできたから……」
「うう……雪ちゃんが出来て良かったです」
「せっかく美優ちゃんに教えて貰ったんだもん……これくらい出来ないとね」
あんだけ丁寧に教えて貰ったのに、出来ないと弱音は吐けなかった。
「あっ、ねえ……ねえ……さっきから、私
、皆に見られてるみたいなんだけど……気のせいじゃないよね?」
「はい! 雪ちゃん見られてますよ! だってクラスで一番可愛いですからね」
「そ、それで……!?」
「はい! だから、雪ちゃんがしてることは何でも気になるんですよ!」
「そ、そうなんだ……あははっ!」
女子ってよく分かんないなぁと、雪は心の中で思った。
(だって見られるのって恥ずかしいもん……)
丁度その時、一輝と大誠が担当してる火起こし作業も終わったらしい。
「待たせてごめん、遅くなった!」
大誠が謝ってきたけど、同じくらい時間かかってたから、雪はちょっと申し訳ない気持ちになった。
「じゃぁ、さっさと野菜と肉炒めようぜ!」
一輝が鍋を用意してくれた。
「ええっと、油、油しかなきゃね」
雪が油を入れると炎が舞った。
「うわぁわ……炎が!!」
美優ちゃんが野菜とお肉を入れると、とりあえず炎が収まった。
「こら、雪、何でいきなりこんなに油入れちゃったんだよ! だいたいそんなに油入れないだろ!」
雪は一輝に怒られた。
「うう……だってさ、入れる分量わかんなかったんだもん……」
(私より、一輝の方が料理向いてるかもしれない……)
「だってじゃないだろ……」
「皆ごめんね、私、料理が全然出来ないから……こんなことになっちゃって」
「俺も出来ないぞ!」
大誠が偉そうに言う。
「別に今時男だから出来ないってのは、恥ずかしいから、偉そうに言うなよ!」
一輝に突っ込まれる。
「ううっ……」
「雪ちゃん大丈夫ですよ! 料理なんていきなり出来ないんですから、怪我なくて良かったですね」
「うん、ちょっとアクシデント起こしちゃったけど、私、自分の為にも料理も頑張る」
「はい、一緒に頑張りましょう」
家ではグータラとゲームばっかしてたけど、今になってお料理って大変だけど、凄く楽しいってことに気付いてしまった。
女の子だから料理出来るように頑張ろうかなと雪は思った。
(。ᵕᴗᵕ。)




