5️⃣3️⃣ ドキドキする
バスは、パーキングエリアで休憩もして、仲良く祐介と話してるうちに、到着時間より少し早く目的地に到着した。
「ねぇねぇ、そういえば、私って、帰りのバスも祐介と一緒なんだっけ?」
雪はバスを降りる前に確認する。
「あれ、帰りのバス、僕と席が一緒だと嫌だった?」
「そうじゃないよ」
雪は首を振りながら答える。
バスの座席決めの時、凄く揉めていたのを思い出したけど、結局あの時、行きと帰りで別々に決まったような……。
雪は全く覚えていなかった。
(私、帰りも祐介君と一緒だったんだ! 良かった)
「ううん、違うよ……せっかく仲良く慣れたんだもん。一緒で嬉しいよ」
「良かった! 雪ちゃんが僕のこと嫌になっちゃったのかと思ったよ」
「えへへ、ごめんねぇ……席決めしたのに全然覚えてなく……其れだけだよ!」
「忘れちゃってたんだね! あの時、揉めたけど、僕が行きと帰り座るってなったんだよ、後は大丈夫?」
「うん……あっ、でも、女子の視線がちょっと気になるけどね……」
「そんなの気にすることないよ! 何か言ってきたら僕に教えて……雪ちゃん何も悪くないんだからね」
「うん、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう。雪ちゃんと仲良くなれて嬉しかった……じゃぁ、帰りも宜しくね」
バスを降りると、班ごとに並ぶことになっていたので、祐介とは別れた……。
☆
「おい、何か祐介と楽しそうだったじゃんか」
一輝に突っ込まれる
(あれれ、嫉妬してるのかな? 私のこと見てたんだ……)
一輝が何だかムスッとしてる感じがした……。
「うん、まぁね……話してみたら、話しやすい人だったよ。それでかな……祐介と仲良くなっちゃった」
「ふーん、そうなんだ!」
一輝はそっぽを向いて答えるので、凄く嫌そうにしているのが態度から分かった。
「でも、私が一番好きなのは一輝だからね」
耳元でそっと伝えると、一輝は安心したのか、ムスッとしているのを辞めた。
「わりぃ…… 」
一輝が小さな声で一言呟いた!
「私のこと、気にしてくれてて嬉しかったよ」
雪が優しい眼差しで微笑む。
「まぁな……」
嫉妬してくれた一輝が、ちょっと可愛いと思ったら、クスクスと笑いが止まらなった。
「おい、何で笑うんだよ!」
「だってさ、一輝可愛くて……」
「何だよそれ!」
「えへへ……」
「おーい、一輝と雪早く来いよ! 何してんだ? 集合するってなってんぞ!」
大声で大誠に呼ばれた……。
「ごめん、ちょっと雪と話してた」
「ごめんなさい」
私の班は、一輝と大誠、それに私と美優ちゃんの四人班だ。
皆と、仲良くなる目的があるのに、仲良し同士で決められたのは、上原先生が何も気にしなかったからだ。
「私、雪ちゃんと一緒で嬉し過ぎてやばすぎる! ドキドキしてきちゃった」
(美優ちゃん、ドキドキって……これから何するつもり?)
「あははっ、楽しみだね」
美優ちゃんが私の腕を掴んでくっついてきた!
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