5️⃣2️⃣ 祐介と仲良くなる
祐介から好きだと言われて、雪は手に持っていたハンドタオルをぎゅっと握りしめたまま、頭ん中が真っ白になっていた。
クラスは一緒だけど、接点もなく、全く会話もした事がない相手から突然言われたので、雪は驚きもあり何も言葉が出てこない。
これも、まだ継続中のモテモテのせいなのだろうか? よく分かんないけど……ふと、その事が脳裏に過ぎった。
「あ、あのさ、今、僕が言ったことは気にしなくて良いからね」
祐介が、思考が停止中の私に、申し訳なさそうに、私の目をじっと見つめながら謝ってきた。
「えへへ、大丈夫だよー! 言ってもらって嬉しかったよ。でも、まだ祐介のこと私良く分からないから……それに、彼氏はいないけど、好きな人がいるんだよね。だからごめん」
「え? 雪ちゃん好きな人がいたんだね……何時も一緒にいるグループの……」
「其れは、違うよ!だけどね、その人とは付き合うことは不可能なんだ……」
その人とは、弟の一輝の事だ。どんなにどんなに大好きでも、結局は、血が繋がった姉弟だから、付き合うことは出来ない。
(……そんな事わかってる…でも、好きなんだよね。)
「どんな理由かわかんないけど、雪ちゃんには好きな人が居るって分かったよ……」
「えへへ……」
一輝とは恋人同士になる事も出来ないし、将来結婚することも出来ないってこと、ちゃんと頭ん中でわかってるんだから……。
でも、好きな気持ちがずっとあ以上……今は他の誰かと付き合うとかは考えらんない。
雪は、一輝とキスした時のことを思い出していた……。
「そうなんだ! でも、其れならまだ僕にもチャンスあるのかな……」
「……うん……そうかもしれないね……」
雪は祐介に、今は考えらんないとだけ伝えた。
「僕、まだ諦めないからね。そうだ、友達になってよ! 其れなら良いでしょ?」
「うん、其れなら良いかな」
「ありがとう。僕嬉しい」
祐介は、私と友達になれただけで、とても喜んでいる。でも、もし私がずっと男のままだったら、きっと祐介とは友達にもなってないだろう……。
「そういえば、祐介君って、何時からこの髪型なの?」
「中学ん時からかな……変?」
「ううん、別に変だって事はないよ、イケメンだし、似合ってると思うけど、切っても似合うんじゃないかと思ってね……」
「たまに、僕女の子見たいって言われる事があるんだよね! 雪ちゃんが似合うって思ってくれたんなら、髪型変えてみようかな!」
「何で伸ばしてみたの?」
「あ、別に理由なんて無いよ! 僕が小学生の時に親の仕事が忙しくて、床屋に連れてって貰うの忘れた事があったんだけど、そんと時に、伸びた髪を見て、伸ばしてみるのも、まぁ悪くないかなと思ってさ」
「へーそうだったんだ……」
「あ、あの、今は流石に自分で美容院行ってるけどね」
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投稿遅くなりました(。ᵕᴗᵕ。)




