5️⃣1️⃣ 金村祐介
──火曜日──
お母さんに話して、生理用品の替えとお薬はポーチに入れて鞄の中に入れて持ってきたし、家でもお薬を飲んできた。これでしっかり準備は万端だ!
☆
「はい、クラスメイト全部で36名全員揃っているわね」
担任の上原先生が名前を呼んで人数のチェックをする。今日は待ちに待った相模湖で交流会の日だ。
相模湖にバーベキューが出来る場所があるので、そこにバスに乗って向かい、カレー作りを通してクラスの親睦を深めることになっている。
一学年は七クラスあるので全体で合わせると二百五十二人だけど、他クラスで欠席が二名いたので二百五十人の参加となった。
教室での人数の確認が終わり、外へでると、各クラス毎に貸切のバスに乗る。いつの間にか、朝方パラついていた雨も上がり、予報通り晴れとなっていた。
「うわぁー 良かった! 雪ちゃん 楽しみだね」
美優が話しかけてきた……私と班が一緒だ。
「うん……楽しみだね」
ところが、雪はバスに向かう途中、バスに乗る席順が男女ペアだったことを急に思い出し、憂鬱な気分になってしまった。
「あれ……美優ちゃん、そういえば、私って誰とペアになってるんだっけ?」
「あれ? 誰だったかな? 雪ちゃん、思い出せなくてごめんね」
二人して全く思い出せずにいたけど、とりあえず、決まっている自分の座席に座ることにした。
窓側に座って待っていると、同じクラスなのに、ほとんど話した事がなかった金村祐介が私の隣の席に座った……。
(私、祐介と一緒の席だったんだ……。)
「祐介君おはよう」
「お、お、お、おはよう」
「え、何か凄く緊張してない?」
長めのサラサラな髪で、イケメンタイプの祐介は、 普段教室では女子に絡まれてるのか? 女子と話している事を目撃する事が多かったので、女の子が苦手なイメージが全く無かった。
私が祐介と隣同士で座ってるせいか、どことなく、クラスの女子からの視線を感じる……。
(全く、面倒臭いな! いちいちこっち見てこなくても良いじゃん)
「あ、嫌……その……普段、雪さんとは話さないからさ……」
「んふふっ、そういえば話したこと全然無かったね! 私のこと、雪さんじゃなくて雪ちゃんって呼んで良いよ」
周りの視線が気になったけど、別に私が悪いことしてるわけじゃないから、気にしないことにした。
「そっか、じゃあ、雪ちゃん宜しくです! あの、か、彼氏は居たりするの?」
「えーっと、彼氏はいないかな? 祐介君は女の子にモテてるみたいだけど、彼女いないの?」
「僕は、彼女はいないかな……でも、好きな人がいるよ」
「そっかあ、好きな人いるなんて素敵じゃん。この学校の人なのかな? 上手く行くと良いね」
「……うん……あ、えっと……」
「ん?」
「僕の好きな人は雪ちゃん何だけど……」
祐介が、周りに聞こえないくらいの小さい声でそっと伝えてきた。
突然告げられたことに戸惑い、雪は、数秒程思考が停止してしまった。
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