㊿ 私達は親友
保健室で一時間ばかり休んだ後、帰宅せず授業に参加することになり、授業の途中に戻ってきた
「どうだった?」
一輝に小声で聞かれたけど……ちょっと恥ずかしくて理由が話せなかった。
「えっと、お薬貰って飲んで、保健室のベッドで休んできたよ」
授業中だから、雪も小声で会話する。
「其れで良くなったのか?」
「うん……今のところは……また痛くなったら薬飲む事になってるよ。西田先生から貰ったの」
雪の体調が落ち着いているので、一輝は安心することが出来た。
「んー、さっきはありがとうね! おんぶ気持ちよかったー」
一輝はちょっと照れた。
(良かった! 俺の心臓がドキドキしてたことには気付いてないんだな……)
「そっか、無理すんなよ! 辛かったら、今日はかーちゃん居るはずだから、帰ると良いよ!」
「うん……」
俺は隣にいる雪の頭をポンポンとたたいてやった。後ろの席だし、先生も黒板に書いてるから誰も気づかないだろう……。
雪は振り返ってにっこり微笑んでいる。
今日の雪は何時通りの雪なんだろうけど、何かエロいと思ってしまうのは気のせいじゃないだろう……。
どことなく胸の膨らみが増した気もする。それとも、さっきおんぶしたからだろうか……。
授業に集中しないといけないのに、隣に雪が戻ってきてから、一輝は急に集中出来なくなっていた。
でも、仕方なかった、さっきあんなにも密着してたんだから、俺は平常心を保つのに苦労した。そんなに雪のことしか頭に無いのかと言われても困るけど、雪がことばかり考えてしまう。
授業が終わると、すぐに美優が雪の席までやってきた。
「大丈夫そうで良かった! どうしたの?」
「美優ちゃん、ちょっと一緒にトイレ行こうよ」
大誠も心配して後ろの席まで来てくれたけど、
丁度女の子二人でトイレに行ってしまったところだった……。
一輝に聞かれるのは、やっぱり恥ずかしかったので、美優ちゃんにだけ話すことにした。女の子同士なら話しても恥ずかしくはないだろう!
「あのね、私生理になっちゃったんだよ! しかも、今日が、初めて……」
「そうだったんだ! 今迄生理が無かったなんて驚きだよ、お腹今は平気なの?」
(私が一番驚いてるけどね……)
「うん…西田先生にお薬貰って飲んだからね。何とか大丈夫になった! 後ナプキンも貰ってきたよ!」
「それなら良かった。でも、辛かったらすぐに教えてね」
(美優ちゃんと仲良くなって良かった!)
私の事を話す相手がいるのは幸せだと感じた。一輝は何時も側にいてくれるけど、女の子の事は、どうしても話せないことだってあるからだ。
「うん、心配してくれてありがとう」
「だって、私達友達じゃん! 親友でしょ!」
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